CGではなくリアルに撮影!『エイリアン:ロムルス』に登場するゼノモーフ
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 映画『エイリアン:ロムルス』(全国公開中)から、シリーズの目玉ともいえるクリーチャーの数々や宇宙ステーションを緻密に再現したセットでの撮影風景を収めた、メイキング映像が公開された。

 シリーズの生みの親であるリドリー・スコットが製作に参加した本作は、『エイリアン』1作目(1979)の“その後”を描いたSFホラー。廃墟と化した宇宙ステーション「ロムルス」にやってきた6人の若者たちに、エイリアンの悪夢が襲いかかる。

 製作にあたり、監督のフェデ・アルバレスやスコットのもとに集まったのは、『エイリアン2』当時からエイリアンの造形に携わってきたレジェンドスタッフたちだ。原点回帰を目指した本作では、アニマトロニクスを駆使してエイリアンの生々しい動きを表現しており、当時のスタッフがクリーチャーの質感や不気味なテカリまで細かい部分に手を加えている。映像では、人間と同じようにスムーズにしゃがむ動作を見せるエイリアン最終形態(=ゼノモーフ)や、クモのような足を素早く動かすフェイスハガーなど、アルバレス監督らがこだわり抜いたクリーチャーの姿を見ることができる。

 また、1作目のその後という時代設定はセットデザインにも反映されている。アルバレス監督は、企画の初期段階から実際のセットでの撮影にこだわっていたといい、その結果、設計された宇宙ステーションのセットは規格外のスケールとなった。

 プロダクション・デザインを務めた[ネイマン・マーシャルは、本作のセットについて「必要に応じて360度どこを向いても撮影できるセットになっています。ここまで自由に撮れるようにするという発想をフェデはとても気に入っていました。つまりは、皆さんがスクリーン上で目にするものは半端じゃないってことですよ」と熱弁し、「通気口から光が漏れ入ったり、セットにある備品から特殊効果の煙が出てきたり。それに、どのボタンのスイッチも実際に使えて点滅しますし、モニターもすべて本物で、その場で操作していますよ」と妥協なしの舞台裏を明かしている。(編集部・倉本拓弥)