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目と耳の衰えをひとつのガジェットでサポートできる秀逸なアイデア。ドイツのベルリンで開催されたテクノロジー展示会「IFA 2024」で見つけました。

メガネなのに音が聞こえやすくなる

EssilorLuxottica「Nuance Audio」
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EssilorLuxottica(エシロール・ルックスオティカ)がつくった「Nuance Audio」は、軽度から中度の難聴がある人向けの補聴器的なメガネ。

あくまで相手の声が聞き取りにくい程度の人に向けたデバイスです。Ray-Ban Metaスマートグラスなどとは異なり、ARやカメラなどの“スマート”機能はありません。

顔が向いている方向の音を増幅してくれる

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メガネには複数のマイクが搭載されており、着用時には顔が向いている方向の音声をピックアップして増幅してくれます。通販などでもよく見かける、テレビの音が手元で聞こえるスピーカー的なものに機能は近いのかなあと思います。

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増幅された音声は、眼鏡のつるの部分に組み込まれたスピーカーから出されます。正直なところ、少しハウリングもあり音質は微妙でした。ただ、人の声の周波数に合わせて圧縮された音と思えばそれも納得です。ナチュラルな聞こえ方よりも、聞き取りやすさを優先したのでしょう。音質云々より聞こえるかどうかのほうが大切ですもんね。

圧迫感のない見た目

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メガネ部分には度入りのレンズを入れることも可能です。

老眼鏡のように必要なときにつけるものではなく、常に着用することを念頭につくられています。見た目は、普通のサングラスやメガネとほぼ変わらないという印象です。

左: Nuance Audio、右: レイバンのウェイファーラー
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実際に手に取ってみると、つるの部分は一般的なスマートグラスに比べてかなり薄く、ちょっと厚いサングラスくらいの厚みでした。

このメガネをつくったエシロール・ルックスオティカは、パリに本社を置くメガネ業界大手。社名自体はあまり聞き馴染みがないですが、Ray-Ban Metaスマートグラスの他、シャネル、オークリー、シュプリームなどの製品もつくっています。

なお発売は、米国では2024年末〜2025年始めを予定、ヨーロッパでは2025年半ば、日本はそれ以降を検討中とのことです。

Source: EssilorLuxottica

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