砂漠の地下を流れる中国古代の水利施設「カレーズ」 新疆ウイグル自治区

 【新華社トルファン9月12日】中国新疆ウイグル自治区トルファンの古代かんがい施設「坎児井(カレーズ)」がこのほど、オーストラリア・シドニーで開かれた国際かんがい排水委員会(ICID)の第75回国際執行理事会で、2024年(第11回)世界かんがい施設遺産リストに登録された。

 カレーズは約2千年の歴史を持ち、万里の長城や京杭大運河と並んで中国古代三大建造物とされる。第3次全国文化財調査(2007〜11年)で、新疆ウイグル自治区には1500以上のカレーズが現存し、うち1100以上がトルファンに集中していることが分かった。

 同自治区では現在、点滴かんがいを中心とする近代的なかんがいシステムが取って代わりつつあるが、貴重な歴史文化遺産として、カレーズは毎年多くの国内外観光客を引き付けている。(記者/宿伝義)