関東を中心に70店舗以上を展開する「回転寿司みさき(旧:海鮮三崎港)」は、特別限定の赤シャリのお寿司を楽しめる期間限定フェアを、9月11日から9月30日まで開催する。

普段から2年熟成の酒粕を使った赤酢を合わせた“特性赤シャリ”を使用している「回転寿司みさき」だが、本フェアでは5年熟成の酒粕を使った赤酢を使い、さらにグレードアップさせた赤シャリが登場。こだわりのマグロや天然魚といったネタで楽しめる。

回転寿司みさき“特別限定赤シャリ”とこだわりの天然魚を合わせたフェアを開催

○■定番人気の“まぐろ”づくし、お得な4貫盛りも

関東圏のチェーン回転寿司の中でもネタの産地や味、鮮度などにこだわったグルメ系回転寿司として知られる「回転寿司みさき」では、2023年3月に“赤シャリ”のリニューアルを実施。その後もシャリの改良を重ね、昨年10月には2年熟成の酒粕による赤酢を使った“特製赤シャリ”がデビューし、その支持を拡大してきたという。

まろやかな酸味とコクが特長で、本格的な江戸前寿司店などでは定番とされる赤シャリ。今回のフェアでは「回転寿司みさき」史上初となる5年熟成の酒粕を使用した赤酢で作る“特別限定赤シャリ”の寿司を期間限定で提供する。

試食会でいただいたネタの数々

貴重な5年熟成の酒粕を使用した赤酢によるシャリは、2年熟成のものよりも赤酢の特長である深いコクとまろやかな味わい、フルーティーで華やかな香りが、強く感じられる仕立てとなっているようだ。

そんな赤シャリに合わせた今回のフェア商品の中でも、絶対に味わってほしいのがバラエティ豊かなまぐろネタだ。

天然本まぐろのブランド漁場といえば日本では荒れた冷たい海で育った青森県の大間産などが有名だが、「回転寿司みさき」ではアイルランド産の天然本まぐろを定番で使用している。より荒れた冷たい海、かつ栄養豊富な海で育ったアイルランド産マグロの味わいはバイヤーのお墨付き。日本のまぐろファンの間でも高い人気を誇るそうだ。

イチオシは「赤身」「中とろ」「中落ち」「大切り中とろ醤油炙り」の4つが一皿で味わえる「天然アイルランド本まぐろ四貫盛」(1150円、価格はいずれも税込)。

鼻から抜けていく独特の酸味や香りが特徴の「赤身」に、極寒の荒波の中で蓄えられた良質な脂が舌の上で溶けていく「中とろ」。「大切り中とろ醤油炙り」では、中とろを贅沢に大切りにし、醤油で炙ることで香ばしい旨味たっぷりの味わいを引き出している。

天然アイルランド本まぐろ大切り中とろ醤油炙り

中骨の周りの肉身である「中落ち」は、まぐろの中でも赤身の中でも濃厚な味わいが楽しめる希少部位で、凝縮された旨みやコクをストレートに感じられることで人気の部位だ。赤シャリとの取り合わせも絶妙で、赤身の強烈にして繊細な味が口の中で解けていくように広がっていった。

天然アイルランド本まぐろ中落ち

赤身・大とろ・中とろがセットになった「天然アイルランド本まぐろ三貫盛」(790円)、「天然アイルランド本まぐろ大切り中とろ醤油炙り」(410円)や「天然アイルランド本まぐろ中落ち」(490円)といった単品での提供もある。

天然アイルランド本まぐろ三貫盛

○■天然魚との相性も抜群

「天然アイルランド本まぐろとろたく手巻」(350円)は、「回転寿司みさき」こだわりの有明産の海苔と、シャリ、ネタの相性を最も楽しみやすい商品のひとつ。

「回転寿司みさき」では軍艦用と手巻き用、店内商品用とお持ち帰り商品用などで使用する海苔を変えているそうで、この手巻き商品ではパリパリとした歯切れの良い海苔を使っている。店内限定の商品のため、ぜひ実際に店舗でとろやたくあんといった具材が渾然一体となった味わいと食感を出来立てで楽しんでもらいたい。

天然アイルランド本まぐろとろたく手巻

フェアの期間中は「天然アイルランド本まぐろ鉄火巻」(410円)も、5年熟成の赤シャリで提供される。2年熟成の特性赤シャリの通常販売品に比べて、5年熟成のものほうが色合いが少し濃く、特別限定赤シャリやまぐろの奥深い味わいの違いなども食べ比べしやすそうだ。

天然アイルランド本まぐろ鉄火巻

「天然アイルランド本まぐろねぎとろ軍艦」(350円)は、本まぐろ本来の脂の魅力が凝縮されている一皿。舌にからみつくような、ほどよい脂が乗りでいて、飽きのこない味わいを堪能できる。

天然アイルランド本まぐろねぎとろ軍艦

ネタ本来の旨みを引き立てる今回の赤シャリは、繊細な味わいが人気の天然魚との相性も抜群だ。新鮮な「やりいか」は握り寿司の「青森県産やりいか」(290円)と軍艦すしの「青森県産やりいか軍艦」(230円)の2種類で用意する。

青森県産やりいか

握り寿司は大葉と生姜でさっぱりと楽しめる仕立てに。細かい切り込みを入れていることで歯切れも良く、やりいかのねっとりした味わいと旨みが舌に強い印象を残す。細切りにしたやりいかを使った軍艦の程よい粘りや弾力、歯応えの違いも合わせて楽しんでもらいたい。

青森県産やりいか軍艦

同じく鮮度にこだわった大ぶりの赤海老を使った「店内茹で 天然大えび」(250円)もまさに絶品だ。店内で殻を剥き、茹で上げているそうで、丁寧に手間暇をかけているからこその贅沢な味わい。老好きなら1貫と言わず2貫、3貫と手が伸びかねない一皿である。

店内茹で 天然大えび

「気仙沼産かつおたたき」(180円)も間違いのないおいしさだ。新鮮なかつおの滑らかで艶のある身質は、都内で普段よく口にするかつおとは一線を画するエレガントな食感。かつおの赤身特有の味わいと旨みを強く残しつつも生姜などの薬味でさっぱりと食べやすい。

気仙沼産かつおたたき

高級魚のくえの握り寿司「長崎県産くえ昆布〆」(590円)は、淡泊ながらもしっとりとした脂のりで、特徴的なぷりぷりとした身質を存分に楽しめる。昆布〆にすることで引き締まった身に旨みがプラスされているため、醤油がなくてもしっかりとうまい。

長崎県産くえ昆布〆

特別限定赤シャリを鮮度などにこだわったネタと合わせた今回のフェア商品の数々。いずれも繊細で奥深いネタの味わいを引き立てつつ、全体的にまろやかな味わいとの印象を受けた。



ネタの味をより際立たせる一方で、通常のシャリなどよりも後に残るような重たさがなく、食欲を昂進させるのだろうか。取材陣は瞬く間にペロリと完食してしまった。

本フェアの開催期間は9月30日までの予定だが、仕入れ状況などによって販売数や期間は前後する場合があるので早めにお店へ足を運んでほしい。

伊藤綾 いとうりょう 1988年生まれ道東出身、大学でミニコミ誌や商業誌のライターに。SPA! やサイゾー、キャリコネニュース、東洋経済オンラインなどでも執筆中。いろんな識者のお話をうかがったり、イベントにお邪魔したりするのが好き。毎月1日どこかで誰かと何かしら映画を観て飲む集会を開催 @tsuitachiii この著者の記事一覧はこちら