パリ五輪直後の大抜擢は?日本代表に「完全初招集」されるかもしれない5名

写真拡大 (全3枚)

29日、日本代表は2026年ワールドカップ・アジア最終予選に向けた最新メンバーを発表する。

ここからは絶対に負けられない試合が続くことになるが、一方でパリ五輪が終わって最初のメンバー発表となるだけに新顔も期待されるところでもあるだろう。

ここでは、今回のメンバー発表で初招集されるかもしれない選手たちを選んでみた。招集の候補も含め、かつて呼ばれたことがある藤田譲瑠チマや細谷真大らは含まれていない。

小久保玲央ブライアン

生年月日:2001年1月23日(23歳)
所属クラブ:シント=トロイデン(ベルギー)

今回のメンバー発表で初招集を最も待望される一人が小久保玲央ブライアンであろう。

18歳から6年間在籍したベンフィカではトップ出場なしという苦しい時間を過ごしたが、今春に行われたU23アジアカップ初戦の中国戦からサクセスストーリーが始まり、パリ五輪では“国防ブライアン”というネットミームまで拡散されて一躍時の人となった。

準々決勝のスペイン戦ではフェルミン・ロペスの強烈なシュートを触れながら止められず課題を露呈した。一方でハイボールへの安定した対応などはライバルである鈴木彩艶を上回っている。

今夏加入したシント=トロイデンで真価が問われることになるが、今の段階でも十分に招集に値するはずだ。

高井幸大

生年月日:2004年9月4日(19歳)
所属クラブ:川崎フロンターレ

近い将来、冨安健洋や同じ川崎フロンターレ出身の板倉滉とポジションを争うことが期待されるのが高井幸大だ。

192cmの長身を生かした空中戦の強さはもちろん、平面での対人能力とボールを扱う技術に優れ、2004年生まれの19歳ながらパリ五輪に最年少でメンバーに選出された。

本大会でも10代とは思えない堂々としたプレーでチームに安定感をもたらし、8強入りに貢献。大会中に最も評価を高めた一人となり、元日本代表FWの城彰二氏も「冨安(健洋)を超えてくるんじゃないかなっていうくらい伸びると思うよ」と絶賛している。

海外移籍やA代表への選出は時間の問題だが、冨安がケガを抱えているだけに今回初招集される可能性はかなり高い。

佐野航大

生年月日:2003年9月25日(20歳)
所属クラブ:NEC(オランダ)

ブレイクが最近だったためパリ五輪はバックアップメンバーにとどまったものの、佐野航大の活躍度とポテンシャルはすでにA代表レベルであろう。

J2のファジアーノ岡山からオランダ1部のNECナイメーヘンへ移籍して1年。昨季は25試合6得点で小川航基とともにクラブ史上に残るシーズンの立役者となり、今季も開幕戦でゴールを決めている。

現地での評価は高い。先日にはファン1万人以上が参加したエールディビジ全18クラブの注目選手投票でNECの一押し選手に選ばれ、市場価値も今年1月時点からほぼ10倍となる400万ユーロ(6.4億円)に急上昇している。

トリッキーな足技も含めて技術に優れ、ゴール・アシストと決定的な仕事ができる。ポジションも中盤ならどこでも可能であり、代表に一人いるとありがたい存在だ。

大橋祐紀

生年月日:1996年7月27日(28歳)
所属クラブ:ブラックバーン(イングランド)

すでに激動の一年を過ごしている大橋祐紀だが、日本代表に初招集となればさらなるビッグニュースとなるだろう。

昨年湘南で13得点を決め、今年広島へ。広島では7月までに11得点を記録すると、先月末、英2部・ブラックバーンからオファーを受け28歳にして初の海外移籍を果たした。

ブラックバーンでもその勢いは止まらず、デビュー戦ゴールを含む加入3試合連続得点で一躍人気者に。先日行われた試合では4試合連続得点こそ逃したものの、高い貢献度でプレーヤーオブザマッチに選出されている。

ゴール前での得点感覚に優れ、クロスに対するヘディングも強い。また泥臭さとプレッシングも厭わず、代表でも岡崎慎司のような働きを期待できるだろう。

中野就斗

生年月日:2000年6月27日(24歳)
所属クラブ:サンフレッチェ広島

現在の日本代表に最も求められるのが対人戦やデュエル能力であるならば、中野就斗は打ってつけの存在であろう。

桐蔭横浜大学から広島に加入して2年目。広島では右のウィングバックとして起用されてきたが、今季途中、荒木隼人の怪我もあって本職であるセンターバック(当初は3バックの中央、その後右へ)で起用されている。

粗削りで足元の技術に課題は残るものの人への強さはずば抜けており、デュエル勝利総数75はJ1で3位。空中戦勝利数も97で同9位に入っている。

右のDFからセンターバックに移って大成した選手といえばスペインのプジョルやセルヒオ・ラモスがいる。タイプ的にはプジョルを彷彿とさせるが、先週末の試合では長い距離のスプリントからセルヒオ・ラモスばりの豪快なシュートを決めた。

なぜ?日本代表、森保監督が頑なに呼ばなくなった5名

その試合では森保一監督も視察に訪れており、目の前で見た“セルヒオ・ラモス”を今回大抜擢することもあり得る。