水深600mに沈む伝説の財宝船「サンホセ号」とは? 4ヶ国が権利を主張する沈没船と“200トンの財宝”について解説してみた
今回紹介したいのは、ニコニコ動画に投稿された『コロンビア沖に沈む財宝船、スペインとボリビアが権利主張』というゆはるさんの動画です。
投稿者メッセージ(動画説明文より)
イギリスは沈黙
投稿者のゆはるさんが、コロンビア沖に沈む財宝船「サンホセ号」について解説します。
サンホセ号は、当時南米を支配していたスペイン王国の大型帆船。1708年に財宝を積んで当時スペインと同盟関係にあったフランスに向かった際、敵対していたイギリス艦隊と遭遇。戦闘の末、コロンビア沖16キロの場所に沈没しました。
このときサンホセ号が積んでいたのは、金銀に宝石の原石など最大200トンもの財宝。サンホセ号こそ、長年トレジャーハンターが探し求めた伝説の沈没船なのだとか。
このサンホセ号、沈没した記録はあれど沈没した場所は長年不明でした。しかし2015年にコロンビア政府が水深600メートルの深海に沈んでいることを突き止め、当時のサントス大統領は「人類史上、最も価値のある発見物」と述べたそうです。同時に、サンホセ号の残骸と全ての積載物の権利もコロンビアの所有だと主張しました。
2024年に入り、コロンビア政府がサンホセ号の調査を開始すると発表。財宝が見つかれば、将来的には引き揚げるとのこと。
これにスペイン政府が異議。沈没した当時のサンホセ号はスペイン所有だったことからの所有権の主張です。
ここへボリビアも参加。「チャルカ・カラカラ」と呼ばれるボリビアの先住民族の人たちが、「その財宝は自分たちの祖先がスペインに労働を強いられ発掘したものがほとんどの為、財宝の所有権は自分たちにある」と主張しているそうです。
さらにはアメリカもこの論争に一枚噛んでいます。サルベージを専門とするアメリカの会社SSAが、1982年にサンホセ号を見つけていたと主張しているのだとか。当時コロンビア政府と交わした、回収した財宝を半分ずつ分けるという合意を反故にしていると非難。推定価値200億ドルの半分にあたる100億ドルの損害賠償を請求する訴訟を行っているそうです。
4者による所有バトルとなっているサンホセ号とその財宝。総額200億ドル、約3兆円というこの数字はあくまで推計値で、40〜50億ドルという別の推計もあるのだとか。どういう結末になるのか気になるところですね。
視聴者のコメント
・これもうワンピースだろ
・なんでアメリカ?
・これはスペインのだろ
・南米から奪われた金銀財宝なんだから南米のモノでしょ
・元の持ち主何年も前に死んでるんだし土地の所有者のもんだろ
・全部ルパンに取られて関係者全員がっかりしてほしい