台湾テック&クリエイティブの最先端が感じられるイベント「CET」開催中
台湾の台南市にて、アジア有数の文化イベント 「クリエーティブエキスポ台湾」(台湾文博会) が開催されています。
台湾文博会=CREATIVE EXPO TAIWAN(通称CET)は、2010年から開催されているビジネスショー。台湾の文化・デザイン・クリエイティブ発信や映像ライセンス取引における重要なショーになっています。昨年の出展社数は540社、来場者は60万人ですから、その規模は相当なものです。
「クリエーティブエキスポ台湾」(台湾文博会)
開催場所:
ICC Tainan(大台南会展中心)
ビジネスデー:
8月26日(月)・27日(火) 10:00〜18:00
一般公開日:
8月28日(水)・29日(木) 10:00〜22:00
8月30日(金)・31日(土) 10:00〜20:00
9月1日(日) 10:00〜17:00
※日時はすべて台湾標準時間
台湾は半導体を中心としたテック産業の隆盛でよく知られていますが、国策としてクリエイティブにも非常に力を入れています。台湾の街なかを歩けば、あちこちにキャラクターを使った展示や広告を目にするはず(日本におけるキャラクター活用と似ています)。
CETには、台湾はもちろん、日本、韓国、タイ、シンガポールなどから、クリエイターや企業関連のVIPたちが集まり、アジア圏の文化クリエイティブ産業の最新トレンドに触れることができます。
キャラクターの表現は3Dの時代へ
今回のキュレーションテーマは「宝島百面相」なるもので、台南のユニークなスタイルを取り入れています。
台南各地のツアーや展示会、フォーラムパフォーマンスなどを通じて、台南の地元文化の魅力を発揮するとともに、台湾文化の多様性と素晴らしさをレペゼン。
市内の展示エリアでは、AIテクノロジーと3Dアニメを駆使したインスタレーションが楽しめます。メイン会場となる台南大会議展示センターの屋外でも、大規模な3Dアニメを投影。また会場に向かう高速鉄道や台湾鉄道のホームには、このイベントのメインビジュアルである「孔子廟」、「火馬」、「プリン」の映像を見ることもできます。
会場内には「バーチャルツアーガイド」も設置。音声で話しかけることで、キャラクターがショーやマップのガイドをしてくれます。
台湾の文化政策を司る文化部は、「3D技術は近年台湾のデジタルアートとビジュアルデザインの分野で大きなトレンドになっている」と述べています。今回のCETでは、キュレーターとして台湾を代表する舞台美術クリエイター馮建彰氏を招待。 5つのLEDを直列につないだ「あらゆる文化の側面を創造する機械」を表現するなど、さまざまなキャラクターを使って昼夜異なる展示を行ない、3Dインスタレーションの最先端を体験させる趣向もユニークです。
プロダクトデザインにも注目
またプロダクト関連でも、国際的に有名な企業が出展。書道筆工芸から発展したメイクブラシブランド「LSY林三益」は、100年にわたる筆作りの技術を活かしたメイクブラシを製作。そのほかにも台湾の「阿里山」を陶磁器アロマディフューザーのデザインに取り入れた「山霧」など、伝統文化と現代デザインをバランスよく融合させたプロダクトが目を惹きます。
CETは9月1日まで開催されていますが、台湾をはじめとしたアジア圏の若いクリエイティブパワーが感じられるイベントとして、日本から足を運ぶ価値はあると思います。日本企業も多く参加していますし、アジア圏で自社のクリエイティブをアピールしたいスタートアップ関係者の方は、チェックしておくべきではないでしょうか。
オンラインのエキジビジョンもあるので、公式ホームページを参照してください。また、Facebookのハッシュタグ「#2024臺灣文博會」や、公式Instagram (@creativexpo.tw)でも最新情報を見ることができます。
クリエーティブエキスポ台湾
Source: CREATIVE EXPO TAIWAN 2024