「チーターを絶対に許してはいけない」たったひとつの理由とは？ゲーム史の視点から解説

ゲームの世界で最も意味嫌われる存在、チーター。ゲームを破壊し、自分勝手に楽しむ彼らの存在は、なぜ生まれてしまったのか。今回、YouTubeチャンネル「そのゲームを作ったのは」が公開した動画「違法チートの歴史」ではチートがゲームを壊した歴史とチーターを許してはいけない理由をゲーム史の観点から解説しています。

動画では、まずチートの誕生について詳しく紹介。本動画では「チートは元々、ゲーム開発におけるデバッガーの作業補助ツールとして使われていた背景があります」と話し、コナミのグラディウスにあった有名な「コナミコマンド」を一例として挙げています。開発の一環として導入されたチートコードがリリース版に残され、ユーザーに発見され広まったわけです。

2000年代に入り、インターネットの普及とともにチートはオンラインゲームという新たな舞台で深刻な問題となります。FPSやMMOなど多くのオンラインゲームでチートが蔓延し、ゲーマーは「見知らぬ他人に自分のゲーム体験が壊される、という前代未聞の事態に直面」しました。

2010年代以降、プロゲーマーやストリーマーという新たな職業の登場により、チート産業も急速に拡大。チートツールの複雑化とともに、ゲーム会社も”カーネルレベル”のアンチチートツールを導入するなどの対策を強化しています。

本動画では直近SNS上で話題となった、DJふぉい氏がオーナーを務めるｅスポーツチーム「NOEZ FOXX」に所属していた「沖縄に行くために」氏がVALORANTでBANされたという一連の騒動にも言及し、「チートを一回でも使ったら許されてはいけない理由」を解説。「プロeスポーツ」「ストリーマー」の2つの業界には、絶対的なクリーンさとチーターの排除思考が求められるわけで、ここが緩かったり、「一回なら許される」という甘さがあっては一生チーターがいなくならないと主張しました。