Pixel 9 Pro Fold

Googleは、折りたたみ式の新スマートフォン「Pixel 9 Pro Fold」を発表した。80%明るくなった8インチの「Super Actua Flexインナー ディスプレイ」や「Tensor G4」プロセッサなどを搭載する。価格は257,500円から。ストレージは256GB、512GBモデルを用意する。カラーはPorcelainとObsidian。9月4日発売で、14日2時から予約受付を開始している。

広げると8インチのディスプレイ、折り畳んだ状態でも6.3型のアウターディスプレイを活用できるスマートフォン。サテン仕上げのメタルフレームや鏡面仕上げのヒンジを採用し、「購入可能な折りたたみ式スマートフォンの中で最も薄い」という。

外形寸法は、折りたたんだ状態で155.2×77.1×10.5mm(縦×横×厚さ)で、展開時は155.2×150.2×5.1mm(同)。重量は257g。

左が同日発表のPixel 9 Pro XL、右がPixel 9 Pro Fold

ポケットに収納しやすいほか、完全にフラットにすることも可能。IPX8等級を誇る防水機能も備える。ヒンジはステンレススチール製で、カバーは航空宇宙分野で使用される強化アルミニウム合金製。「頻度の高い折りたたみ動作にも耐えられる」とのこと。アウター ディスプレイおよび背面にはCorning Gorilla Glass Victus 2を採用している。

ヒンジはステンレススチール製で、カバーは航空宇宙分野で使用される強化アルミニウム合金製

8インチのSuper Actua Flexインナー ディスプレイはOLEDで、解像度は2,076×2,152ドット。HDR表示にも対応。テーブルトップ モードで安定した場所に置けば、映像作品を楽しんだり、大画面でゲームも可能。マルチタスクでも活用でき、分割スクリーンを使用すれば、片側の画面でストリーミングしながら、もう片側の画面で別のタスクが可能。リフレッシュレートは120Hzまで対応する。

アウターディスプレイの解像度は1,080×2,424ドットで、OLED。HDR表示に対応する。メモリーは16GB。

アウターディスプレイ

GoogleのAIであるGeminiが利用可能。文章の作成、イベントの計画、新しい知識の習得などが、電源ボタンの長押しから利用可能。

カメラは、背面にトリプルカメラを搭載。超広角カメラは1,050万画素でセンサーは1/3.4インチ、広角カメラは4,800万画素で1/2インチ、望遠カメラは1,080万画素で光学ズーム5倍。さらに、超解像ズーム最大20倍も利用できる。

動画処理機能も高めており、ビデオ夜景モードを使用すると「夕暮れから明け方にかけての美しい動画を撮影できる」という。高度なAIによるノイズリダクションで、夜間や暗い場所で撮影した動画の画質も高めている。

新機能「一緒に写る」は、友人や家族で旅行に行って、集合写真を撮影した時に、スマホを持って撮影している人が写真に写れない事を解決する機能。まず、スマホを使って、撮影者単独での写真を誰かに撮影してもらう。すると、カメラの撮影画面に、撮影者の姿が現れる。

その状態で、撮影者がスマホを用いて、残りの参加者の集合写真を撮影すると、表示されていた撮影者も含んだ集合写真を記録できる。

「編集マジック」機能も進化。例えば、竹林をバックに撮影した写真を後から見た時に「もう少し広角で撮影して、竹林を沢山写せばよかった」と思った場合、フレーミングを撮影後に自動的に再調整可能。フレーミングを変えて写っている人達をよりドラマチックに切り抜いたり、選んだ被写体を拡大するといった、フレーミングの異なる写真を作成・提案してくれる。

さらに、新機能のイマジネーション(デバイス言語設定が英語の場合のみ利用可能)を使うと、紅葉や緑の芝生を追加するなど、写真を生まれ変わらせることも可能。AIで周囲の竹林を増やして広角な写真にする事も可能。

スマートフォンを開いた状態で、アウターディスプレイで写り具合を確認しながら撮影することもできる。アウターディスプレイにキャラクターなどを表示し、子どもの視線をそちらに集めながら撮影する「こっちを見て」機能も備えている。

24時間以上のバッテリー駆動時間を実現。スーパーバッテリーセーバーを使うと、最長72時間のバッテリー駆動時間を実現する。バッテリー容量は標準4,650mAh(最小4,560mAh)。急速充電やワイヤレス充電にも対応する。