日本代表戦士のエピソードを明かした堂安。(C)SOCCER DIGEST

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 フライブルクに所属する日本代表MF堂安律が、自身のYouTubeチャンネルに新Podcast番組『DOANTALK Original Podcast by Ritsu Doan』のコンテンツを投稿。第1回のゲストに招いた板倉滉(ボルシアMG)との対談を公開した。

 堂安と板倉は年代別代表から現在の森保ジャパンまで共に日の丸をつけて戦い、クラブでもオランダのフローニンヘンで共闘。仲の良い2人が、貴重なエピソードを披露している。

 とりわけ驚きだったのが、堂安より後にフローニンヘンに加入した板倉が、コーチにFワードを吐いたというエピソードだ。

「『○○○○(Fワード)』。すごく悪い言葉やのにアシスタントコーチに言っちゃうんよ、この人。俺、びっくりしたよ。話を聞いた時。こいつ、やばい奴やと思ったもん」

 堂安がそう回顧した暴言について、板倉は「後悔してる」と言いつつ、こう釈明する。

「(オランダに)行ってわりととすぐ。英語も喋れなくて。俺ももう悔しいじゃん。舐められてると感じてたから。もう本当にこいつら全員敵だと思ってやるしかないと思ってたから。言い訳としては、英語が喋れなくて、みんなそういうことあった時に『○○○○(Fワード)』って言うじゃん。勝手に俺の英語脳では、もう『○○○○(Fワード)』だと思ってたから。言っていいのかなと思っちゃって」
【動画】貴重なエピソードを明かす堂安律と板倉滉
 27歳のDFは「その時もコーチにすげぇぶわーって言われたの。何言ってるかもわかんないのに。さすがにこれはうるせえと思って。『○○○○(Fワード)』って言っちゃったの。コーチに向かって。言ったらダメなんやな」と回想。盟友が笑いながら「あれは絶対ダメよ」と指摘すると、こう続けた。

「今は分かる。今は絶対そんなの言わないけど、その時はもうここ(顔のぎりぎり)までコーチの顔が来て、怒ってて」

 25歳のレフティは、「外国人の選手が監督に意見言ってディスカッション、言い合いするやん。でもその言葉は使わんもんな。いけて『シャットアップ』とか。『黙っとけ』ぐらい」と話し、海外でも人に向かって『Fワード』を使ってはいけないと強調した。
 
“Fワード事件”が起きたのは、控え組のみの練習だったため、板倉は室内でリカバリーをしていた主力組の堂安に、すぐに報告したという。

「リツがいてくれたから、『やべぇ、やっちゃったよ』という相談もできた。その日に(コーチと)仲直りしてたけどね」
 
 その時は「大丈夫、大丈夫」と声を掛けたという堂安は、「コウ君の良さはそれよ。それやってもやっぱ優しいって根本は思われてるから結局、友達になれるやん」とフォローした。

 普段は明るく、温和なキャラクターで知られる板倉だが、ヨーロッパに渡った当初で試合にでも出られずにフラストレーションも溜まり、言葉もまだできなかったために起きてしまった事故だったようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部