4月期に放送された杉咲花主演ドラマ『アンメット ある脳外科医の日記』(カンテレ・フジテレビ系)が、「ギャラクシー賞」2024年6月度月間賞を受賞した。

『アンメット ある脳外科医の日記』©カンテレ

 

ギャラクシー賞は、放送批評懇談会が日本の放送文化の質的な向上を願って1963年に創設。同懇談会は「終盤の川内ミヤビ(杉咲)と三瓶友治(若葉竜也)のクローズアップが多用されたナチュラルで深みのある対話シーンは、杉咲花と若葉竜也でしか成立しなかったと思うが、そこに持って行った脚本、演出やスタッフの力量と志の高さも高く評価されるべきだろう。連続ドラマに新しい表現の可能性を拓いたと言っても過言ではない」と評した。

 

『アンメット』は、講談社「モーニング」で連載中の「アンメット−ある脳外科医の日記−」(原作:子鹿ゆずる/漫画:大槻閑人)を原作に、杉咲花演じる主人公・川内ミヤビの失われた記憶や事故の真相に迫るミステリー要素を交えながら、“記憶障害を抱えた脳外科医”が、医師として再生していく姿を描く医療ヒューマンドラマ。

 

派手な演出やBGMはなく、俳優たちの確かな演技力で見せていった本作は、回を追うごとに話題となり、多くの視聴者から支持を集めた。中でも10分以上に渡る1カット長回しで撮影された第9話のラストシーンは大きな話題となった。

 

最終話では、低体温症を表現するために、現場でひそかにミヤビ(杉咲)の体の一部を氷で冷やしておく手法を杉咲が発案し、共演者が触れた瞬間の演技を引き出す演出が行われた。

 

同じく最終話で、ミヤビが眠る三瓶(若葉)を見ながら涙を浮かべて手紙を書くシーンでは、三瓶を記憶に留めようとするミヤビの感情を一切のせりなしで表現する杉咲の演技が多くの視聴者の心を揺さぶった。

 

他にも数多くのシーンで、全てのキャスト、スタッフが細部に至るまでリアリティーを追求。登場人物たちが視聴者と同じ世界を生きているように感じさせる世界観が作り上げられ「連続ドラマに新しい表現の可能性を拓いた」という評価につながった。

 

「ギャラクシー賞」6月度月間賞のほかにも、Filmarksの「2024年上半期ドラマランキング」やモデルプレスの「今期最もハマっているGP帯ドラマ」でも1位を獲得。さらに、無料見逃し配信の最終集計では、全話累計で2230万再生を超え、カンテレ連続ドラマ歴代1位に。また、Netflixでは放送終了後9日間に渡って「国内テレビ番組ランキング」トップ10に入り続けた。

 

現在、『アンメット』は、カンテレドーガ、FOD、Netflixで全話配信中。また、8月1日(木)からはAmazon Prime Video内「カンテレドーガCHANNEL」でも配信がスタート。Amazonプライム会員なら5話まで無料で見放題のキャンペーンも実施する。

 

カンテレ・米田孝プロデューサー コメント

ギャラクシー賞6月度月間賞をはじめ、多くの評価を頂きありがとうございます。エンターテインメントを取り巻く環境が大きく変化する時代に、民放連続ドラマの可能性を極限まで追求しようと全てのキャスト、スタッフが心血を注いだことがこのような評価につながったのなら幸いです。主演の杉咲花さんは、「指折りの傑作を作りたい」と意気込み、この作品にまさに全身全霊を注いでくれました。そして、若くして偉大なこの座長が、まだ誰も見たことのない景色を私たちに見せてくれました。この思いが、多くの視聴者の方々の心に届いたとすれば、こんなにうれしいことはありません。

 

番組情報

『アンメット ある脳外科医の日記』

カンテレ・フジテレビ系

2024年4月15日(月)〜6月24日(月)放送

 

出演:杉咲花、若葉竜也、岡山天音、生田絵梨花、山谷花純、尾崎匠海(INI)、中村里帆・安井順平、野呂佳代、千葉雄大・小市慢太郎、酒向芳、吉瀬美智子、井浦新

原作:子鹿ゆずる(原作)・大槻閑人(漫画)

「アンメット−ある脳外科医の日記−」 (講談社「モーニング」連載)

脚本:篠粼絵里子

音楽:fox capture plan

主題歌:あいみょん「会いに行くのに」

オープニング曲:上野大樹「縫い目」

演出:Yuki Saito、本橋圭太

プロデューサー:米田孝、本郷達也

制作協力:MMJ

制作著作:カンテレ

 

TVer:https://tver.jp/episodes/epyi56mukr

公式サイト:https://www.ktv.jp/unmet/

公式X:https://twitter.com/unmet_ktv

公式TikTok:https://www.tiktok.com/@unmet_ktv8

 

©カンテレ