バスケットボール国際親善試合、米国対セルビア。得点を狙う米国のレブロン・ジェームズ(2024年7月17日撮影)。(c)Giuseppe CACACE/AFP

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【AFP=時事】パリ五輪、バスケットボール男子の米国代表は17日、アラブ首長国連邦(UAE)の首都アブダビでセルビアとの国際親善試合に臨み、105-79で大勝した。大黒柱のレブロン・ジェームズ(LeBron James)はチームの成長に満足しているとしつつ、「改善の余地」が多く残されていると話した。

 15日のオーストラリア戦では終盤にかけて最大20点あったリードをふいにしかけ、最終的に98-92で辛勝していたが、この日はニコラ・ヨキッチ(Nikola Jokic)を擁するセルビアを圧倒した。

 オーストラリア戦でわずか3得点にとどまっていたステフェン・カリー(Stephen Curry)は、この日は3ポイントシュートを9本中6本決めるなどしてチーム最多の24得点を記録。バム・アデバヨ(Bam Adebayo)もベンチスタートから17得点、8リバウンドと躍動し、ディフェンスではアンソニー・デイビス(Anthony Davis)と滑らかな連携も見せた。デイビスは6ブロック、6リバウンド、7得点だった。

 セルビアはボグダン・ボグダノビッチ(Bogdan Bogdanovic)が敗れた16日のオーストラリア戦に続いて欠場。昨季の米プロバスケットボール(NBA)で最優秀選手(MVP)に輝いたヨキッチは16得点、11リバウンドのダブルダブルをマークしたが、米国を止めることはできなかった。

 パリ五輪で自身3個目の金メダルを目指すジェームズは「まだまだ改善の余地は多いが、チャンスを無駄にせず、改善を続けていきたい。今夜は前回より良くなったように感じた」と話した。

 チームを率いるスティーブ・カー(Steve Kerr)ヘッドコーチ(HC)は、先発5人とサブの5人を5分ごとに丸ごと入れ替えるシステムに手応えを示し、「このチームの強みは選手層の厚さ」と強調。「これを今後も続けるかは分からないが、今のところは、例えばAD(デイビス)とバム、ステフ(カリー)とレブロンといったグループが一緒にプレーすることで、互いをより理解し合い、ともにいいプレーをするやり方を学ぶことができている」とした。

 米国はこの後、英ロンドンに移動して本番前最後のエキシビションマッチ2連戦に臨み、20日に南スーダン、22日にワールドカップ(FIBA Basketball World Cup 2023)王者ドイツと対戦する。パリ五輪では28日の開幕戦で再びセルビアと顔を合わせる。

【翻訳編集】AFPBB News

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