あおり運転の“加害者”に訪れた悲劇。警察の登場に大慌て、車が縁石に乗り上げて…
法定速度で走っていた田中さんは、前方にトラックが走っており、速度を上げることができなかったと振り返る。しばらくして、道路はカーブの多い区間に入ったという。
「カーブに入ると、トラックがスピードを落としたからか、あおり運転の激しさが増しました。そして、車体を大きく左右に振りはじめたんです。センターラインはオレンジだというのに、そんなこと関係ないとばかりに、対向車線にはみ出してあおってくる始末です」
◆追い越した瞬間、畑に突っ込んで…
しかしその瞬間、田中さんは“悲劇”を目撃することになる。
「道幅の狭い道路と交差点に差しかかり、対向車線をトラックが走っていました。対面通行がしづらい道路だったためか、あおり運転をしていた車はトラックから幅寄せされるかたちになり、反対車線側にある畑へと突っ込んだんです。事故後、運転手がすぐに車から出てきたので、大きなケガはなかったようでしたけど……」
ただし、車はバンパーが傷み、運転は不可能な状態だったという。田中さんは、“あおり運転なんてするもんじゃないよな〜”なんて思いながら、現場をあとにしたそうだ。
<取材・文/chimi86>
【chimi86】
2016年よりライター活動を開始。出版社にて書籍コーディネーターなども経験。趣味は読書、ミュージカル、舞台鑑賞、スポーツ観戦、カフェ。