ネパール・ナラヤニ県バラ郡の森で瞑想するラム・バハドゥール・ボムジャン被告(2005年11月20日撮影、資料写真)。(c)STRDEL / AFP FILES / AFP

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【AFP=時事】ネパール裁判所は1日、ブッダ(Buddha)の生まれ変わりと信じられてきた宗教指導者の男に対し、未成年に対する性的虐待の罪で禁錮10年の実刑を言い渡した。

 ラム・バハドゥール・ボムジャン(Ram Bahadur Bomjan)被告(33)は10代の頃、飲食も睡眠もせず数か月間にわたって瞑想(めいそう)したと信者が吹聴したことから、「ブッダ少年」と呼ばれていた。

 南部サルラヒ(Sarlahi)の地裁は先週、ボムジャン被告に対し、児童への性的虐待で有罪判決を下していた。地裁の登録官はこの日、AFPに対し、「禁錮10年が言い渡された」と明らかにした。罰金50万ルピー(約60万円)も科されたという。

 被告は今年1月、首都カトマンズ郊外の住宅で逮捕された。警察によると、逮捕時に3000万ルピー(約3600万円)と外貨2万2500ドル(約360万円)相当を現金で所持していた。

 被告をめぐっては、数十人が暴行を受けたとして2010年に提訴。これに対し被告は、瞑想をじゃまされたためなぐったとしていた。

 2018年には、当時18歳の尼僧が僧院で被告にレイプされたと訴えた。さらに翌2019年、信者4人が失踪した事件で警察が新たな捜査に乗り出していた。

【翻訳編集】AFPBB News

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