元宝塚歌劇団の花組男役スター・帆純(ほずみ)まひろが、女優で歌手の柴咲コウが代表取締役を務める「レトロワグラース」に所属することを1日、発表した。

 2013年に宝塚歌劇団99期生として入団。雪組「ベルサイユのばら」で初舞台を踏み、組まわりを経て花組に配属。「新源氏物語」や「ポーの一族」「MESSIAH―異聞・天草四郎―」などに出演し、19年に新人公演「CASANOVA」で初主演した。22年に宝塚バウホール公演「殉情(じゅんじょう)」に主演。今年5月の「アルカンシェル」の東京公演千秋楽をもって退団していた。

 同社への所属を決めたのは、知人を通じて柴咲と出会い、俳優だけでなく、多岐にわたって活動する彼女の姿に魅力を感じたから。今後は俳優以外のクリエイティブな業務にも積極的にチャレンジしていく。

 帆純は「この度、レトロワグラースに所属することになりました。11年間、育てて頂いた宝塚歌劇を退団し、新たなスタートを皆様にお伝えできることをうれしく思います。大好きなお芝居、そして、歌・ダンスなどを通して“心”をお届けできるように、様々なことに挑戦していきたいです。また、人としても自然体で、豊かな人であり続けられるよう成長していきます」と力強く宣言。「在団中、応援してくださった皆さま、これから出会う方々にも、“今”を精いっぱい歩んでいく姿を見て頂けますよう頑張って参ります。応援して頂けたらうれしいです」とコメントした。

 ◆帆純 まひろ(ほずみ・まひろ)1996年3月15日、兵庫県出身。28歳。2011年に宝塚音楽学校入学。13年に宝塚歌劇団99期生として入団後、雪組「ベルサイユのばら」で初舞台を踏み、組まわりを経て花組へ配属。2024年5月退団。