巨人戦の試合前に打席に立った心境を明かした山田裕貴(C)ORICON NewS inc.

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 俳優の山田裕貴(33)が28日、東京ドームで行われた読売ジャイアンツ対広島東洋カープ戦のイベントに登場した。

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 Netflix映画『Ultraman: Rising』(配信中)に主人公のサトウ・ケンの日本語吹替版の声を担当している。この日は、試合開始前に子どもたちがスターティングメンバ―と一緒にグラウンド上の守備位置につき、始球式を行うイベント「選手と守ろう On Your Marks(オンユアマークス)」に、山田は登場。バッター役として打席に立った。長野久義からプレゼントされたというバットを握ると、子どもの投げた一球を豪快に空振り。会場には歓声が起きていた。

 父は中日ドラゴンズ、広島で活躍した山田和利氏。始球式で投げたことはあるが、試合前に打席に立ったのは初。「レアで貴重な経験をさせていただきました。自分も野球をやっていましたし、ここに立てたらいいなと思っていた。夢のようでした。(プロ野球選手は)挫折した夢の1つ。ここで毎日プレーできるのって、どんな感覚なんだろう、と。時間としては一瞬だった。試合の開始が遅れてもよければ、1時間でも2時間でもいたかった」と感慨深く語っていた。

 また「(巨人の投手コーチの)内海(哲也)さんが、自分がスーパー戦隊に出ていたころに、東京ドームシティに遊びに来てくださって、ごあいさつさせてもらった。行く前に『久しぶり』と。長野さんもネプチューンの名倉(潤)さんのお家でお会いしたことがあって。カープのスタッフさんの中に父親に『お世話になりました』と何人かからごあいさつがあって。ホームだな、と緊張が和らぎました」と笑わせた。

 和利氏には、巨人のユニホームを着ることを伝えたのか、と聞かれると「伝えてないですね。たぶん、SNSをチェックしてくれているので、父親も律儀に読売巨人軍さんの公式Xを見ると思います」と笑う。父は、どんな反応をするのか、という質問が飛ぶと「『もうちょっとスイングの軸を残せ。前に突っ込んでいたぞ』とか言われると思います」と笑顔で語った。幼少期の巨人の印象を問われると「(父の所属先が)中日と広島だったんで、敵という印象しかない」と正直に打ち明けながらも「僕が見ていた時代は松井秀喜さん、高橋由伸さんがクリーンアップを務めていた。子どもなので、その時は父親のチームを応援してましたけど、野球人として野球が好き。高校野球も好き。今は、どこも敵だと思っていないです」と野球愛を伝えていた。

 今作は、1966年の放送開始以来、57年にわたり全世界で愛され続けている不滅のヒーロー「ウルトラマン」をシャノン・ティンドルが監督・脚本を務め、「インダストリアル・ライト&マジック(ILM)」がCGアニメーション制作を手がけた。を「親子」「家族」をテーマに、すべての世代で楽しめる新たなウルトラマンストーリーとなっている。

 家族の話で、山田家と通じるところも。「父と子の話。『山田家の話なの?』と言っていたぐらい。寡黙な父でコミュニケーションを取るタイプじゃなかった。父との距離感みたいな部分も重ねていたみたいで母親から『あなたが作ったの?』と言われたぐらい。父親も母親と一緒に見ていたので、思っていたところがあったんじゃないかな」としみじみ口にしていた。