大阪府警が押収した木材=2024年6月25日、府警本部、小島弘之撮影

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 ワシントン条約で取引が規制されている木材を不正に輸入しようとしたとして、大阪府警は25日、老舗楽器店「三木楽器」(大阪市中央区)の取締役、磯部壮容疑者(47)=大阪府吹田市=を関税法違反(虚偽申告など)の疑いで逮捕したと発表した。

 容疑を認め、「三木楽器ブランドのギターの材料として使用し、販売したかった」と供述しているという。

【写真】創業約200年の楽器店「三木楽器」

 発表によると、磯部容疑者は今年1月、国際取引が規制されている「ツルサイカチ属」の木材(縦7センチ、横73センチ、厚さ0・9センチ)をパラグアイから空輸。翌2月に関西空港に到着させ、規制対象外の木材と偽った申告をして不正に輸入しようとした疑いがある。大阪税関が木材を鑑定して発覚したという。

 輸入しようとした木材は50枚で、府警は三木楽器が購入費を負担していたとして、会社についても同容疑で書類送検した。