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 ◇インターリーグ ドジャース3−0ロイヤルズ(2024年6月16日 ロサンゼルス)

 ドジャース大谷翔平投手(29)が16日(日本時間17日)、本拠でのロイヤルズ戦に「2番・DH」で先発出場。今季2度目の1試合2本塁打を放ち、チームの勝利に貢献した。

 初回1死の第1打席は四球を選んで出塁。3回1死の第2打席は相手先発・シンガーの真ん中付近に来たシンカーを完璧に捉え、中堅左で18号ソロ。4試合ぶりの一発は飛距離451フィート(約137・5メートル)を計測する特大アーチとなった。

 これだけにとどまらず、6回には先頭で右越えソロ。シンガーの初球スライダーを捉え、圧巻の2打席連発で本拠ファンを沸かせた。

 7回の第4打席は中飛だった。

 チームは大谷の2発に加え、6回にもフリーマンに10号ソロが飛び出し、一発攻勢でロイヤルズに快勝。投げては先発・グラスノーが7回3安打無失点と好投し5月4日のブレーブス戦以来、登板7試合ぶりの白星となる7勝目を挙げた。

 現地は「父の日」とあり、球団はインスタグラムでスタメンを発表する際、各選手の父の名前も紹介。「2番・DH」の大谷は「TORU’S SON」(徹の息子)としてラインアップに名を連ねた。父・徹氏は金ケ崎リトルシニアの監督を務め、中学時代の佐々木麟太郎を指導したことでも知られている。

 大谷は「父の日」に合わせ、ニューバランスのNが水色になった特別仕様のスパイクを履いて試合に臨んだ。球団SNSも第2打席で18号ソロを放った際に「デコピンのお父さんが父の日にホームラン!」と動画を投稿し、愛犬・デコピンの父である大谷の一発を粋な表現で称えた。

 「父の日」の本塁打は21年、23年に続き3度目。両年はMVPを獲得しているだけに“吉兆データ”となった。

 大谷は試合後、4戦ぶりの本塁打に「打ち方も含め良くなるように努力してる。それが良い結果になって今日は良かった」と振り返った。そして「甘い球をしっかり打てた」とうなずいた。