「最高で11股」腰痛で旅番組ロケ中止の火野正平、“元祖プレーボーイ”の憎まれない伝説素顔
《春の旅は、火野正平さんの持病の腰痛が悪化したと事務所から連絡があり、ロケを中止いたしました》
【写真】「最高で11股」約50年前、絶賛モテ期だったころの火野正平がイケメンすぎる
『にっぽん縦断 こころ旅』(NHK BS)のHPの冒頭に、このお知らせが書き込まれたのは4月30日のこと。『にっぽん〜』は火野正平(74)が、視聴者の“心の風景”がある場所を自転車で訪れ、視聴者からの手紙を読み上げる人気番組。旅の途中で地元の人たちと気さくに触れ合う火野の姿に、
《緩くて面白い、人のいいおじさん》
といった声が集まっていたのだが、若いころを振り返ってみると─。
最高で「11股」元祖プレーボーイ
「“昭和のモテ男”“元祖プレーボーイ”ですね。女性遍歴のすごさは、今の時代だったらどんなことになってしまうのだろう、というくらいに芸能界をにぎわせてくれました(笑)」
と、語るのは芸能リポーターの川内天子さん。“いい人”どころか、かなりな“やんちゃ”だった御大なのだ。火野のモテぶりといえば、最高で11股をしていたと自分で話すように、1970年に一般女性と結婚するも、翌年には新藤恵美との交際が、その翌年には小鹿みきとの交際が報じられた。その後も望月真理子さんや西川(現・仁支川)峰子などと浮名を流してきた。
しかし、芸能界で彼以上の“イケメン”は数多く、身長も高いわけではない。なぜ、そこまでモテたのか?
「言葉遣いが柔らかく、優しい雰囲気を持っているんですよ。子どもっぽいというか、夢を語る少年みたいなところがあって(笑)、女性が警戒心を抱かないで近寄っていけるような存在なんだと思います」(川内さん、以下同)
「自分がフったことはない、いつもフラれている」
そして、交際相手とされた相手についても、
「小鹿さん以外は、みなさん強い女性というイメージの人たち。そんな女性の母性本能をくすぐるというか、甘え上手なのでしょう」
火野の人間性がわかるエピソードとして、これだけの女性遍歴の中で、彼に対しての悪口や恨みつらみの声が誰からも聞こえてこないことが挙げられる。
破局後のインタビューで小鹿が「あの人と一緒にいるだけでよかった」と振り返ったり、「あの人が真理子という女と暮らして、よかったと思ってくれるだけでいい」と望月さんに言わしめているのだ。
「度量の広い女性と付き合ってきたということもあると思いますが(笑)、別れるとき、とことん相手と話し合っているからと、聞いたことがあります。あと“自分がフったことはない、いつもフラれているんだ”と、本人が話していましたね」
男性の真価は別れ際に出ると、川内さんはこう言葉を続ける。
「付き合い始めのころは誰しもいいんですよ。でも恋愛関係が終わる際、相手にいかにイヤな思いをさせないか、というのが大切なこと。
火野さんみたいに自分の好きなように生きてきて、なおかつ、付き合ってきた女性の誰からも悪口を言われない、男性としては最高の生き方じゃないですか」
俳優としても、バイプレーヤーとして主役を立ててきた火野。彼の自分より相手を思う人生こそ、男女関係なく、理想の生き方といえるのかも。