OpenAIがAIを活用した検索サービス、もしくはChatGPTがウェブから情報を入手できるようにする拡張機能の発表を目前に控えていると、複数のメディアが報じました。発表は、Googleの年次カンファレンスであるGoogle I/O 2024が開催される2024年5月14日の前日に行われると予想されています。

OpenAI plans to announce Google search competitor on Monday, sources say | Reuters

https://www.reuters.com/technology/openai-plans-announce-google-search-competitor-monday-sources-say-2024-05-09/

Apple to Power iOS 18 AI Features With In-House Server Mac Chips This Year - Bloomberg

https://www.bloomberg.com/news/articles/2024-05-09/apple-to-power-ios-18-ai-features-with-in-house-server-mac-chips-this-year

OpenAI to launch AI search engine the day before Google I/O

https://9to5google.com/2024/05/09/open-ai-google-search-report/

ロイターはこの件に詳しい関係筋2人の話として、OpenAIが2024年5月13日にAIを搭載した検索サービスを発表し、検索大手のGoogleに真っ向勝負を仕掛ける予定だと報道しました。

発表予定日は変更になる可能性もあるそうですが、これまでのところ変更についての情報は出ていません。予定通り発表が行われるとすると、Googleが5月14日の開催を予定している開発者向けカンファレンスの直前に、Google検索の対抗馬となるAI検索が世に送り出されることになります。



具体的な発表時期は不明ながら、テクノロジー特化のビジネスメディア・The Informationは2024年2月に、OpenAIが検索技術の開発に着手していることを報じていました。

また、海外メディアのBloombergの報道によると、この新しい検索サービスはChatGPT用の拡張機能であり、チャットボットがインターネットを直接検索して出力結果にソースを引用できるようにするものになるとのこと。これにより、ChatGPTはGoogle検索やAI検索スタートアップのPerplexityと真正面から競合するものになるだろうと指摘されています。

OpenAIは以前にも、現実世界の情報をChatGPTに取り込ませる「ChatGPTプラグイン」を提供しており、2024年4月にベータ版の開発が終了したことを告知していました。

今回のOpenAIの発表では、検索機能以外にもAI技術が発表される可能性があり、例えば5月9日には、この日新製品のデモ版が社内に公開される予定だったものの延期になったことや、GPT-4の後継モデルと思われるチャットボットが秘密裏にテストされている可能性があることなどが報じられています。

AI対戦アリーナで無双していた謎の覆面チャットボット「gpt2-chatbot」がOpenAIの新モデルだった可能性が急浮上 - GIGAZINE