ボローニャを指揮するモッタ photo/Getty Images

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前節のローマ戦にも3-1で勝利し、セリエA4位の座を固めつつあるボローニャ。アウェイでローマを撃破できるところにボローニャの強さが表れており、そのチームを作り上げた指揮官チアゴ・モッタの評価は上昇を続けている。

まだ41歳と若いモッタは、新時代の名将候補といったところだろう。その手腕をイタリアの名将2人も絶賛する。まずはミランで黄金期を築いたアリゴ・サッキ氏だ。

「現役時代のモッタは優秀なMFで、明確なアイディアを持っていた。そして彼はビッグクラブで経験を積んできた選手でもある。ボローニャの友人が言うには、今では誰もがモッタのフットボールに夢中で、スタジアムに行くのが楽しいのだという。彼はエンターテイメントのセンスがあるんだよ。似ている監督を挙げるのは難しいが、アタランタのガスペリーニと同様に多くのことを与えてくれる監督だと言えるね」

そのサッキ氏と同じく、モッタがMF出身の選手であることを強調するのはミランやユヴェントス、ローマなどを指揮してきたファビオ・カペッロ氏だ。

「彼は元MFだ。世界最高の監督リストを作るならば、そのリストにはグアルディオラ、コンテ、シャビ・アロンソ、アンチェロッティ、アルテタ、アッレグリ、シャビといった監督が入るだろう。ほら、彼らには共通点があるだろう?モッタの場合はイタリアのことを完璧に知っているし、複数の言語を話せてリーダーシップがある。これは重要なことだよ」(伊『Gazzetta dello Sport』より)。

ボローニャでの功績を考えれば、近いうちにビッグクラブへ向かうのは確実だろう。カペッロ氏の言葉通り、また1人MF経験者から名将が出てきている。