汚れやすく掃除が大変なキッチンや洗濯機回り。日々のメンテがラクになるよう、しっかり対策をとりましょう。3年前にハウスメーカーで注文住宅を建てた日刊住まいライターは、「排気口カバー」や100均の「汚れ防止テープ」、洗濯機を手軽に動かせる「キャスターつき置き台」など、4つのアイテムを用意。結果、掃除のストレスも感じず、きれいな状態を保てています。引っ越しシーズン、賃貸でも使えるアイデアです。

キッチンは調理しやすいL型のオープンタイプに

筆者は、3年前にハウスメーカーで注文住宅を建て、妻と2匹のネコと暮らしています。延床面積は27坪、総2階でコンパクトな家です。小さな家でも、気持ちのいいキッチンにしたくて、2階リビングの間取りを採用しました。

 

キッチンは、コンロ部分を壁づけにして、シンク部分を対面にしたL型キッチンにしました(写真)。

このプランにしたのは、キッチン部分にカウンターをつけたい、という理由から。夫婦ふたりなので、ダイニングテーブルよりもカウンターで食事する方が、準備も片づけも効率よくできると思ったからです。写真の右下、パソコンを置いているスペースが、そのカウンター。食事のときだけでなく、テレワーク時も活躍!

また、妻の趣味であるパンやお菓子づくりが思う存分できるよう、作業スペースが多くとれるロングサイズのキッチンを採用しました。

キッチンが大きくなったぶん、掃除の範囲も広がります。きれいな状態を保ちつつ、日々の掃除やメンテナンスは、最小限ですむよう、入居前に3つのアイテムを準備しました。そのこともあって、3年暮らしていても、きれいなキッチンをキープできています。さっそく、紹介していきましょう。

1.飛び散る油や食材が入るのを防ぐ「排気口カバー」

排気口カバーは、排気パネルの上に置くだけで、調理中に飛び散る油や食材が入るのを防いでくれます。こちらはネットで購入。ステンレス製で約2000円でした。

網目になっている排気パネルは、調理中の食材が、網目から転げ落ちることがあります。そうなると中を掃除するのは手間ですよね。

排気口カバーがあることで、そういった心配もなく料理に集中できます(グリル調理の際は排気口カバーをはずして作業)。また、排気パネル下にたまりやすいホコリも防いでくれます。ですから、カバーがあるだけで定期的な掃除も段違いにラクに!

 

グリルを使うときは、上の写真のように奥にパタンと倒し、しっかり排気できる状態にします。

 

排気口カバーはスライド式で調節可能。分解することもできます。食洗機に対応しているので、汚れたら分解して小さくして食洗機で洗えます。

※使用の際は、熱源に排気口カバーが接触しないよう注意が必要です

2.油跳ねを気にせず料理に集中できる「コンロガード」

IHクッキングヒーターは、L型キッチンの壁づけ部分に位置しています。前方の壁面は、セラール(メラミン不燃化粧板)仕様。汚れがつきにくく、ふき掃除で簡単に落とせる壁面材です。

ただ、油跳ねや調味料の飛び散りは、意外に広範囲におよんでいることも。そこで、なるべく日々の掃除が軽くできるようコンロガードも購入しました。

 

ステンレス製で約2500円でした。おもに油を使う調理や、煮物、トマトソースなどの煮込み料理で使っています。

 

使用後は、分解して洗えます。食洗機にも対応。オールステンレスなので、サビにくく、3年使っていてもサビはまったくありません。

わが家には、食いしん坊ネコたちがいます。ですから、こまめに壁面を掃除しないと、においをかぎつけキッチンにジャンプしかねません。洗えるコンロガードのおかげで、今のところ平和に過ごせています。

 

3.すき間汚れを予防する100均の「汚れ防止テープ」

入居時、キッチン回りのすき間に、100均で購入した汚れ防止テープを貼りつけました。この汚れ防止テープも、汚れやホコリから守ってくれています。筆者は、幅が10mmのスリムタイプと、38mmの幅が広いコーナータイプを購入しました。

 

スリムタイプは、IHクッキングヒーターの縁回りに。

 

幅広のコーナータイプは、シンク下の床とのすき間に貼りました。これで汚れがたまりやすい、キッチンと床の縁もきれいな状態をキープできています。

4.洗濯機は手軽に動かせる「キャスターつき置き台」に

キッチンと同じように、汚れやすく、掃除するのが大変なのが洗濯機置き場。こちらにも掃除がラクになるよう、「キャスターつき置き台」を購入しました。その理由は、以前住んでいた賃貸住宅の洗濯機置き場に設置されていた、四角い防水パン(洗濯パン)にストレスを感じていたからです。

防水パンだと、洗濯機と防水パンのすき間に、すぐにホコリがたまります。掃除しようにも、手が届きにくい! 洗濯機を持ち上げての掃除となると、重い腰がなかなかあがらず、汚れを放置状態になっていたのです。

 

そこで新居では、防水パンをやめ、洗濯機をのせるキャスターつきの置き台を設置することに。

こちらは、イージーキャスターという製品で日本製です。耐荷重は200kgまでで、洗濯機容量10kgまでの洗濯乾燥機、全自動洗濯機に対応しています。床からのすき間は8cmあり、普段は洗濯機を動かさずに、お掃除ワイパーでホコリを取ることができます。

キッチンの3つのアイテムとキャスターつき置き台を、まだきれいな入居前に準備して正解でした。おかげで日々の掃除も、最小限ですんでいます。

※各商品を使用するにあたっては、取扱説明書をしっかり確認して、指示に従って使用してください