ホルモンの影響による肌あれ、便秘……どう対処すればいい?

前回、ホルモンの影響によるむくみ・食べすぎについてお話しました。

今回はホルモンの影響による肌あれ・便秘についてその対処法をご紹介します。

1、ホルモンの影響による“肌あれ”には……保湿ケアで肌のコンディションを整えて

女性ホルモンのプロゲステロンには、皮脂の分泌を活発にさせるというはたらきもあるためニキビができやすくなり、また不安定な肌状態にもなるため肌あれしがち。

「皮脂は動物性の脂肪を過剰に摂取すると分泌が過多になります。生理前は、脂肪の多い部位の肉や乳製品を控えて。ニキビができる、肌がベタつくからと洗い過ぎると逆に皮脂を補おうとして分泌が加速されてしまうので、皮脂の取りすぎは×。水分を十分に与えて、保湿ケアをしっかりとすれば肌のコンディションは整い、ゆらぎにくくなります」

肌あれ対策におすすめ3アイテム

1、illuN

ティーツリーや4種類の皮脂コントロール成分で、ニキビができやすい肌状態をケアするシートマスク。イリュンチャプター2 ティーツリーリリーフマスク 7枚入り \2,750(illuN)

2、Celvoke

CICA成分を配合した軽やかなジェルクリーム。肌あれをケアしながら美肌成分を一晩中届ける。セルヴォーク カームブライトニング ナイトリペアマスク 50g \4,730(セルヴォーク)

3、IHADA

肌あれ防止成分トラネキサム酸とグリチルリチン酸ジカリウムをWでイン。高精製のワセリンを塗って寝るだけ。イハダ 薬用ナイトパック[医薬部外品]70g \1,980(資生堂薬品)

2、ホルモンの影響による“便秘”には……水溶性食物繊維を摂取して便秘を予防!

プロゲステロンが腸管運動のはたらきを抑えることで便が滞り、便秘がちに。

「食事で食物繊維をしっかりとることが便秘解消に役立ちます。食物繊維には水溶性と不溶性があり、水溶性は善玉菌のエサになり、腸内環境を整えます。昆布、わかめ、果物、大麦などに多いです。不溶性は腸の蠕動(ゼンドウ)運動を盛んにし、便の排せつを促進。キャベツ、大豆、ほうれん草などに含まれますが、人によっては不溶性食物繊維でお腹が張ってしまうこともあるので見極めて。便の滑りがよくなるので、オリーブオイルを摂取するのもオススメです。お味噌汁にスプーン1杯入れて飲むだけで違います」

PMSによる便秘対策におすすめ3アイテム

1、ambara

スリランカ原産のキトゥルというヤシから採れる花蜜を煮詰めた天然スイーツ。水溶性食物繊維、ミネラル、ビタミンが豊富で美容と健康に◎。ジャガリバー \1,630(ambara)

2、NATURE FUTURe

鳴門海峡で力強く育った肉厚なわかめを使用。わかめのぷりぷり食感と、オイスターエキスをプラスしたうまみとコクのあるスープで食が進む。わかめスープ 1食分 \151(ビープル)

3、AOTSUBU

食物繊維をはじめ、鉄分、ビタミンE、ビタミンB1などが豊富で、“王様の野菜”の異名をもつモロヘイヤを手軽に。あおつぶ あおつぶボトル 750粒 \5,616(ビープル)

教えてくれたのは……成城松村クリニック院長 婦人科/日本産科婦人科学会専門医 松村圭子先生

診察の傍ら、雑誌、WEBなどのメディアを通して、女性のからだの問題をわかりやすく説明、対策をアドバイス。歌手・氷室京介の“推し活”効果で、更年期の不調を知らずに過ごす。

illustration_HIROKO ZAMA

text_AYAKO SHIRAKURA

(SPRiNG2024年1月号)

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