10日に行われたチャンピオンシップ(英2部相当)第31節・リーズ対ロザラムの先制点が物議を醸している。

 スコアレスで迎えた前半10分、左サイドからリーズのDFジュニオール・フィルポがクロスを送るとボールは相手選手に当たってゴール方向に飛ぶ。これをFWパトリック・バンフォードが合わせてゴールネットを揺らした。するとロザラムの選手たちが一斉に猛抗議。映像ではバンフォードが右腕を上げてボールに触れているように見え、ハンドの反則と思われた。

 これにはリーズの公式中継でも、解説員が「彼らはハンドだと言っているように思います。右腕に見えますが、それでも僕は『違う胸だ!胸ですよ!』と言おうと思います」と実質誤審を認めるコメントをする事態に。さらに得点直後、バンフォードは右肘を突き出しながらジャンプして左手で右腕を叩くゴールパフォーマンスを披露した。これもまた腕で得点したことを自白するようなものだが、チャンピオンシップにVARは導入されておらず、バンフォードのゴールとして認められた。試合は3-0でリーズが勝利している。

 英メディア『トーク・スポーツ』によると、ロザラムの監督はアンドリュー・マドレイ主審から謝罪を受けたという。それでも「簡単な判定だと思うが、審判団は100万分の1の確率で間違える判定を下した」と失望感を示しながら、「副審はバンフォードと冗談を言いながら笑っていた。プロではない」と怒りも伝えている。

 マドレイ主審は昨年に来日し、J1の浦和レッズ対鹿島アントラーズなどを担当している。