部屋が乾燥して、肌のカサカサなどが気になっている方も多いのでは? ESSEonlineライターが、快適な湿度にするためにこの冬に生活に取り入れたことを紹介します。観葉植物、加湿器、竹炭…。それぞれを採用して感じたメリットを詳しくレポート。

毎年、冬は「乾燥」に頭を抱えています

空気がもっとも乾燥するこの季節。東京住まいの私は、毎冬必ず乾燥に悩まされます。去年は老婆のように手がガサガサになるし、目もゴロゴロしてドライアイがひどくなるし、なんでだと思っていたら、部屋が乾燥しすぎて自分の肌や目から水分が蒸発していたよう。

発汗以外で肌や息から自然に失われる水分は「不感蒸泄(ふかんじょうせつ)」といい、隠れ脱水の一因ともいわれていますが、まさかこんな形で実感するとはびっくりです。そこで今冬は同じ目に合わないためにも、調べて乾燥対策をすることにしました。

観葉植物を加湿器がわりに置いてみた

加湿について調べていたら、植物は根から吸い上げた水を、葉の気孔から水蒸気として出しているそうで、部屋に置いておくといいと書かれた記事を発見。最近は家にいることも増えたし、いいかもと思い、さっそく観葉植物を購入。

せまい1LDKゆえ陽当たりも限られているので、大きな鉢ではなく小さな鉢を複数置いたのですが、これがいい感じ。なんとなく空気にうるおいが加わった気がして、置いた植物がよかったのかもしれません。今では、植物がなかったら殺風景に感じるほど、癒やしの効果も。

長時間いるデスクまわりを中心に配置。インコを飼っているので危険のない品種を調べ、化学肥料などもあげず自然に育てています。

1鉢200円程度のミニ観葉なら、せまい部屋でも邪魔になりません。

乾燥に弱いシダ科の植物が元気に育つ環境が理想。

スチーム式加湿器を2台置いてみた

2年前の冬は品ぎれしていたスチーム加湿器をようやく購入。寝室とリビング用に小型のものを2台買い、室内の乾燥度合に合わせて1台だけ使ったり、同時に稼働したりしています。そのコントロールが功を奏し、いちばん快適とされる50〜60%をほぼキープできるようになりました。購入した加湿器はタンクを満タンにしても持てる重さで、床に置いても濡れないのが優秀です。

床付近で40%近くあればOKなようで、近く以前は気化式を使っていましたが、スチーム式のほうがよく加湿される感じです。

温度計でこまめにチェックして、快適の目安の室温20℃、湿度50〜60%前後にしています。

賃貸でもつくれる簡易二重窓で対策

南西向きのリビングが乾燥しやすいのに対し、北東向きの玄関と寝室は結露がすごかったのですが、これに関しては、寝室の窓を断熱二重窓にすることで見事解決しました。

アクリサンデーの「エコな簡易内窓」というキットを利用したのですが、両面テープ取りつけ可能という賃貸の強い味方。

空気の層で冷気を遮断し、結露を抑制とのことで、見事、設置した翌日からノー結露に。簡易とはいえ断熱効果もなかなかのもので、夜、寝室に入ったときの「ヒヤッ」とした冷気を感じなくなりました。これなら、暖房費節約効果もありそう。

内窓キットは窓(ポリカーボネイト)とレールがセットになっていて、窓サイズに合わせてカット。

こちらの写真が完成した様子。ポリカーボネイトは透明度が高く、採光もほとんど変わりません。

構造的には障子のような感じで空気の層ができます。

二重窓は遮音効果を高めるとも。

玄関は調湿機能のある竹炭を置いて

竹炭は調質機能があるそうで、湿気の多いときは吸収し、乾燥しているときは吸収した水分を放出して室内の湿度を調整するのだとか。昔の人は、こういうものをうまく使っていたわけですね。

市販の除湿タンクとともに竹炭を置いてからは、玄関のたたきが結露でびしょ濡れ、という事態もなくなり、効果を感じています。

イケアのカゴに入れて、効果が弱くなったと感じたら小さく割ってプランターの土壌改良に利用。

若い頃はまったく意識しなかった室内環境ですが、年を取ると体調に関わるので工夫せざるを得ないのがつらいところ。でも、やればやっただけの効果は出ると感じました。エアコンを極力使わないことや、適切に水分を取ることも大切。室内を快適に整えて、寒い季節を元気に乗りきりたいものです。