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 バイエルン・ミュンヘンにおける負傷離脱者への懸念は、悪化の一途をたどるばかりだ。そもそもマズラウイがアフリカ杯参加で不在という中で、水曜のウニオン戦ではライマーとキミヒが相次いで負傷交代。これからしばらく離脱を余儀なくされるため、土曜日に行われたアウグスブルク戦ラファエル・ゲレイロが右SBで緊急先発。

 そんな不安をよそに若武者パヴロヴィッチが幸先よく先制ゴールを決めたものの、その代償はあまりにも高くつくことになる。この場面でキングスレイ・コマンが負傷し左足に体重をかけることができず、両脇を支えられながらピッチを後にする他なかった。試合後にトゥヘル監督は長期離脱を懸念していたが、まさに不安的中。左膝の内側側副靱帯断裂で数週間の離脱を余儀なくされることに。フロイントSDは「余りにも残念だ」としつつ、「きっと彼のこと。更に逞しく帰ってきてくれるはずだ」とエールを送っている。

トゥヘル監督は「ダーティーワーク」を称賛

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 ちなみに今回は「僅か5分のうちに2度PKという異例の事態」に陥るなど自らの首を絞めつつ。それでも「ダーティーワークをうまくやってくれた」結果で、無事勝利という形で緊急事態を乗り切ったトゥヘル監督は、右サイドバックでプレーしたゲレイロについて「本当によくやってくれた」と、とりわけデ・リフト、ダイアー、デイヴィースと形成した4バックを称賛。なおすでにガラタサライから、サシャ・ボエの獲得間近に迫っているところであり、フロイントSDは「今日か明日にも、今度の週末でどうなるかはっきりするだろう」と明かした。

ゴレツカ「アウグスブルクでの戦い方」強調

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 またレオン・ゴレツカは改めて、トゥヘル監督が話すダーティーワークについて説明。「随分と負傷者の知らせを耳にし、そして未経験のバックラインで戦うことを余儀なくされた」と述べつつ、「確かに常に僕らは魅力的なサッカーをしたいけど、アウグスブルクでの荒れたピッチコンディションの中では難しすぎる、それは経験者なら容易に想像のつくこと。そしてアウグスブルクはとてもフィジカルが強くてロングボールを多用してくるものだから、本当に戦うのが難しいんだ」とコメント。「僕らはすべてをしっかりと受け止めて戦い、そしてこの貴重な勝利をつかみとることができたんだ」と、首位レバークーゼンに2差と迫ったことに胸を張っている。