物価の高騰が続いていて、できるだけ食費を抑えなければと悩んでいる人も多いはず。築50年越えの団地に住み月12万円で暮らしをしている、50代ブロガーのきんのさんは、月の食費を2万5000円で抑えるように工夫をしているそう。かつては上手く節約できなかったこともあるというきんのさんに、過去にやってしまっていた「NG行為」とお金が貯まる冷蔵庫のポイントを教えてもらいました。

買い物、在庫管理、調理に分けて節約を考える

物価上昇に終わりが見えず家計は大ピンチ、生活防衛のため家計の節約を考えている人も多いのではないでしょうか。節約というと真っ先に思いつくのは「食費を削る」こと。でも食事の質は落としたくないですよね。お金は貯めたい…でも、食事の質は維持したい。食事を楽しみつつ、お金も貯めるためにはどうしたらいいのか、私なりに考えてみました。

【写真】きんのさんの現在の冷蔵庫

私の場合、贅沢品はあまり購入せず、節約意識もあるのに食費削減に何度も失敗していました。身の丈にあった食品を購入し、使いきることを心がけていた割には毎月食費がオーバー。どこがダメなのか「買い物」「在庫管理」「調理」の3つに分けて考えてみたら、その理由がわかりました。

買い物は「節約したくて買いすぎ」をやめた

食費を節約したいから、まず手に取るのはその日の特売品や値下げ商品。どう使うかよりも「お得だから」「安いから」とカゴに入れます。

買い物のたびにこれを繰り返し、冷蔵庫は常にパンパン。奥に入れたものは忘れてしまい、干からびて廃棄することもありました。どんなにお得でも買いすぎて捨てる、買う必要がないものを買うのは浪費でした。

在庫管理は「大量で管理できない」をやめた

そもそも値引き品はどれも消費期限が短く、計画性がないと腐らせる可能性の高いハイリスク品。常に冷蔵庫がパンパンで、どこになにがあるかわからず、気づいたときには消費期限をとっくに過ぎていました。安く買っても結局捨ててしまうなら、意味がありません。

調理は「たくさんあるから多めに使っちゃおう」をやめた

冷蔵庫、冷凍庫には常に大量の食品がストックされていました。消費期限も迫っているし「早く使いきろう」と必要量よりも多めに調理し、もったいないから無理して食べます。

せっかく安く買ってもこれでは食費の節約になっているのか疑問。食べすぎは健康にもよくありません。

買い物は週2回、スッキリ冷蔵庫でお金も貯まるように

買いすぎによる破棄や、無駄に食材を利用しなければもっと食費は減らせるのです。でも、パンパンに詰め込んだ冷蔵庫では在庫管理が難しくお金がたまらない。テレビや雑誌などで見る節約の達人たちの冷蔵庫が、スッキリしていてひと目でなにがあるかわかるように工夫されていたのはそういう訳でした。

現在、買い物は週2回にして支出回数を減らし、お買い得品に惑わされないようにレジ前で再チェックすることで買いすぎが防げるようになりました。在庫管理も容易になり、ほぼ廃棄なし。調理も素材を大切にし、無駄なく使用しています。

今の私の冷蔵庫は節約の達人たちのようにスッキリ、なにがあるか把握もできています。もちろんお金が貯まるようになりました。食費がなかなか節約できない人は、冷蔵庫をスッキリさせてみる、それだけで効果があるかも!? 食材を見える化し、使いきる冷蔵庫スッキリ作戦、オススメです。