いろいろできて見た目もポップ。ヤマハのオールインワン音楽機材「SEQTRAK」

2024年1月17日 10時5分

これだけでいろいろできそうだし、見た目もいい。

近年、音楽制作を趣味で楽しむ人だけでなく、音楽クリエイターの間でも注目を集めている“ガジェット系音楽制作機材”に、音楽機材メーカーの名門・ヤマハがついに参入。ポップなデザインが目を惹くポータブルオールインワンギア「SEQTRAK」を発表しました。

SEQTRAKは、ソフトウェアによる制作では得られないハードウェアのフィジカルな操作によるインスピレーションが見直されていることを受けて開発されたツール。瞬間的に得たインスピレーションやアイデアをいつでも素早くスケッチし、それをディープに作り込めることをウリにしています。

「ドラムマシン」「シンセサイザー＆サンプラー」「サウンドデザイン＆エフェクター」の3つのユーザーインターフェースで構成される本体は、幅343mm、高さ38mm、奥行き97mmで、重さも500gと軽量かつコンパクト。外部機器と有線接続できる基本的な端子だけでなく、専用アプリとワイヤレス接続できるBluetooth MIDIや大容量のデータ転送を可能にするWi-Fi機能も搭載されるなど、接続機能も充実しているので現代の音楽制作スタイルにもばっちりフィットします。

サウンドエンジンには、YAMAHAの本格シンセ「MODX」などにも採用されている、アコースティック楽器からシンセサイザーまで多彩な音色を再現・合成する「AWM2」音源と、FMシンセの名機「DX7」で知られるヤマハらしく個性的なデジタルサウンドを生み出す「FM」音源（4オペレータ、最大8音ポリフォニー）を搭載。こちらはリバーブ、ディレイ、ディストーションなどの多様なエフェクトと掛け合わせることで、さらに自分好みにサウンドを加工することも可能です。

また、ひとつのプロジェクト（曲）につき最大128のステップを入力できるシーケンサー機能も搭載。この機能では、自分好みのトラックやパターンを組み合わせたり、テンポやスイングなどをシームレスに設定したりしながら、自分のオリジナル音楽を作ることが可能です。

Lycoriscoris on Instagram: "YAMAHA’s new product ‘SEQTRAK’ is announced today!I played jam with this.#seqtrak #yamaha"

さらにSEQTRAKには、リアルタイムでのトラックとパターンの組み合わせやスライダー操作によるエフェクトのコントロールなど、制作だけでなく演奏中の音楽表現の幅を広げるさまざまなパフォーマンス機能も搭載。加えて、本体にはスピーカーやマイク、音源、充電式リチウムイオンバッテリーが搭載されているため、時間や場所を選ばず音楽制作と演奏を行なえます。

注目したいのは、SEQTRAKのポテンシャルを拡張する無料の専用アプリ。iOS/Android/Mac/Windows対応の専用アプリは、視認性が高いポップなGUIが特徴になっています。このアプリでは、ディープなエディットによるオリジナルサウンドの作成や音楽（MIDI)に反応するビジュアルエフェクトを簡単に作成できる「VISUALIZER」機能を搭載。これらの機能を使うことで、より細かく作り込んだ自分好みのサウンドと映像がシンクロするオーディオヴィジュアルパフォーマンスも行なえます。そのほかに専用アプリ経由で追加コンテンツや手持ちのサウンドデータを本体に追加することも可能です。