山本太郎氏

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能登半島地震の被災地をレンタカーで訪れ、炊き出しカレーを食べたことなどを報告して物議を醸していた「れいわ新選組」代表の山本太郎参院議員が2024年1月10日、再び能登半島を訪れることをX(旧ツイッター)で報告した。

「私の感想は、『ずいぶん余裕だな、永田町は』である」

山本氏は5日、自身に対する「この混乱状態も含めて国会議員に知ってもらいたい」「あまりの政府の後手後手に、命が蔑ろにされている」などの声を受け、被災者らの話を直接聞くため被災地の能登町に赴いたと報告していた。

「始発でレンタカーに空きがある駅まで移動」して現地入りし、状況を聞いたという。「話をしながら彼らの晩ごはんの炊き出しに誘われ 凍える寒さの中、カレーをいただく」とも明かしていた。

能登半島地震をめぐっては、物資や患者の輸送ルートを確保する必要があることから、岸田文雄首相をはじめ、石川県や馳浩知事らが不要不急の一般車での被災地への乗り入れを控えるよう繰り返し呼びかけている。こうした中での被災地入りに、SNSでは応援の声もある一方で批判も多く寄せられた。

山本氏は10日夜、1500文字を超える長文で災害支援への持論をつづった。

災害特別委員会の理事懇談会が同日行われたとして「議事録も無しで、国民は内容を知ることができない」「私の感想は、『ずいぶん余裕だな、永田町は』である。このような理事懇談会だけで終わって良いのか?」などと厳しい見方を示した。

国会開会まで日数があることから「一体いつ議論するつもりなんだ?」と疑問を呈し、「言いたいことを簡単にいうと、さっさと総理入りで災害委員会開いて、被災された皆さんへのバックアップを議論しようぜ、それが最優先課題だろ?」と訴えた。

「薄汚れた大人の事情は関係ない」

山本氏は委員会開催について「過去の災害時にも同じ段取りで、まず聞きとり、その後に委員会という順です」という反論を想定し、「だから何? そんな段取り、被災した人たちに関係ない。初動が大幅に遅れて本格的対応はお正月明け。その分、現場は深刻化していて、被災した人々も、それを支援するNPOも限界を超えてる」と指摘した。

岸田首相に「最高責任者として出てくるべきだ」と主張し、「様々な懸念から本日の理事懇談会では、閉会中審査の開催と総理入りをお願いした」とも報告。「もうすぐ(16日後)国会開くんだからーとか、国会開いたら予算委員会総理入りを取るために今は要求を控えるとか、薄汚れた大人の事情は関係ない」と批判した。

自身が考える問題点について「今、必要なことは国会が開く前にさっさと被災地の皆さんのために話し合いの場を持て。そこに総理が出て、被災された人々や自治体を経済的にも安心させる約束をすべきだ、ということ」とした上で、「今から能登半島、行ってきます」と結んでいる。

山本氏の主張には「太郎さん、これから2度目の被災地入り ありがとうございます!」などと支持する声が寄せられた一方、「山本太郎って被災地に行っても大した情報を提供できなかったのになんでこんな偉そうなの?」「勘弁して...またくるの...もうパフォーマンスは済んだじゃん これ以上何しにくるんだよ石川県に...」など厳しい反応も多くあがっている。