福島第一原発の事故から12年。12月19日の「大竹まことゴールデンラジオ(文化放送)」では、福島第一原発の事故を追い続けているジャーナリストの木野龍逸さんに詳しく話を伺った。

大竹「海洋放出に踏み切ったわけは?」

木野「政府にしてみれば、そこにタンクがあるっていうのが邪魔くさかったんですかね~」

大竹「象徴になりますもんね」

木野「そうなんです。まさにそうだと思います。逆に言うとタンクを減らせば何となく作業が進んでいるように見せる象徴になるのかなというのはあるような気がします」

大竹「この間12年でこのことに対するマスコミの報道はいかがですか?」

木野「ポイントポイントで10年目とか11年目とか年ごとに合わせて報道が増えたりするんですけど、実際は細かいことがたくさん起きていて、なかなか1年でまとめて伝えるということは凄く難しいと思うんですね」

大竹「はい」

木野「今回みたいな海洋放出に関しても経緯としては2011年からずっと続いてきた色んな出来事があって、その中には例えば安倍首相がオリンピックに絡めて招致の時に『もうあそこはアンダーコントロールだ』と話があったりとか…」

大竹「ありましたね」

木野「そういう経緯っていうのをなかなか1つ1つ伝えるのは難しいんですけど、ざっくりと簡単な表層だけではなく、難しいけれど、もうちょっと深いところまで何とか伝えてほしいなという思いはあります。簡単に伝えようとすると政府の言うことに乗っかってしまう部分が増えてくるようにも思えるので何とかならないかなと思います」

 

この他にも木野龍逸さんは色々な視点から福島第一原発の今を伝えてくれました。