注目のDリーガー、TAKI&HINATA「2分15秒の持ち時間に全力を賭けている」
あなたはD.LEAGUEを知っていますか? それは、日本が誇るダンサーが集いチームで戦う、最高峰のプロダンスリーグ。そんなDリーグはどうやって楽しむのがベスト? 誰よりもDリーグの魅力を知る、いま注目のDリーガーであるTAKIさんとHINATAさんに見どころを聞きました。
D.LEAGUE(以下、Dリーグ)とは2020年に発足した日本発祥・世界初のプロダンスリーグ。毎年秋から翌年の春にかけて開催。オールジャンルを対象とした大会であることが特徴で、ヒップホップからジャズ、ロックまで、異なるタイプのチーム同士が表現力・技術力を競い合う。なお、各チームに所属する「Dリーガー」たちは、国内外で活躍するトップクラスのダンサーばかり。まさに「ダンス日本一」を決定する大会の一つと言っても過言ではない。
現役Dリーガーに聞く、D.LEAGUEを楽しむためのファーストステップ!
Dリーグの魅力や見どころを、開幕戦を終えたTAKIさん、HINATAさんが語ります。SEGA SAMMY LUX(以下、LUX)に所属する二人。話題はグループでのお互いの役割のことからスタート。
HINATA(以下H):TAKIはみんなのまとめ役です。チームのムードメーカーだし、マジで頼りがいがあるリーダーだと思ってます。
TAKI(以下T):あざす(笑)。HINATAはアクロバットもできるから、飛び道具としても優秀! 何より作品づくりで助けられていて。面白い発想がポンポン出てくるんですよ。最初は「こんなん無理やろ」みたいに思うけど、実際試してみたらかっこよかったりする。チームが行き詰まった時に風を吹かせてくれます。HINATAに限らず、LUXはムードメーカーが多いよね。
H:LUXはリハーサルがとても賑やかで(笑)。本当はもっと緊張感があるものなのにね。ちょっとくらいピリピリしてもいいはずなのに。
T:マジで動物園みたい(笑)。それにしても開幕戦は、リハーサル段階からどのチームもレベルが高くなってることを実感しました。
H:本当に。ダンサーからすれば「こんなに熱い場所はないでしょ!」って思える舞台なんだけど、今回は特にそれを一層痛感した。そもそもDリーグって、国内トップレベルのダンサーたちが集結する大会なんです。全員が2分15秒の持ち時間に全力を賭けていて。僕たちも普段アーティストとして活動する時はお客さんの目を見ることが多いけど、Dリーグだけは特別。客席が目に入らないほど、ダンサーとしてのプレイに集中します。それくらい「プロが本気を出し合う場所」なんですよね。
T:でも集中しているとはいえ、開幕戦の景色はすごかったよね。会場の東京ガーデンシアターも満席。「いよいよ始まったな」ってワクワクした。
H:コロナ禍の影響もあって、昨季は声出しにも制限があったからね。各チームのパフォーマンス前に会場の皆さんがカウントダウンをしてくれるのが恒例なのですが、その声援の大きさにビビりました(笑)。
T:その一方で、初めてダンスの大会を訪れるような初心者でも楽しめる空気なのがいいよね。Dリーグの面白いところは、大会を観覧している視聴者が、会場でも外からでもアプリでジャッジメントに参加できる「オーディエンス投票」制度があるところ。この投票の結果が、チームの明暗を分けるくらい重要なんです。
H:最初は難しいことを考えずに「どっちのチームが面白かった」を直感で判断するだけでもOK。友達や家族と勝敗の予想を立てるだけでも十分に楽しめると思います。そのうち「このチームのこのダンサーの動きがかっこいい!」なんてDリーガー個々人にも焦点が当たってきたりして。実際、ダンスに興味がない友達を誘ってみると、結果的にハマっちゃうことが多いんですよ(笑)。
T:ラウンド終了後には、会場ではDリーガーたちの「お見送り会」もあるしね。実際にお客さんと接すると、老若男女から愛される大会になってきたんだな、と感じます。笑いもあれば涙もあって、ラウンドごとに何かしらのドラマが発生する。すべてのエンターテインメントが詰まっているのがDリーグなんです。
H:衣装や音源なども含めて、すべて自分たちでやっているからこそ、どのチームも細部にまで覚悟が宿っているというか。配信でもチェックできるけど、できれば会場を訪れて、生で観てもらいたいよね。特に最前列に近い席なんかは、僕たちの緊張感がダイレクトに伝わると思います。
T:今シーズンのLUXは新たなメンバーが加入したことで、表現の幅も一気に広がったのが見どころです。チャンピオンシップに進出するという目標を前に、日々頑張れています。LUMEN(LUXのファンネーム)の皆さんに最高の作品をお届けできるよう、これからの全ラウンドを駆け抜けていきたいです!
H:個人的な頑張りどころは、ROUND.10が開催される3月10日。もちろん全ラウンド本気で挑みますが、実はこの日が僕の誕生日なんですよ。相手は昨季の優勝チーム。勝って記憶に残る誕生日にしたい!
(写真左)タキ 2004年1月20日生まれ、京都府出身。5歳からダンスを始め、2019年にDリーガーとしてスカウトされSEGA SAMMY LUXへ所属。昨シーズンからはリーダーとしてLUXを牽引する存在に。また同シーズンにはMOST FAV DANCERを受賞するなどプレイヤー個人としてのスキルも高く評価される。今年8月、THE JET BOY BANGERZのメンバーとしてメジャーデビュー。
ドライバーズニット¥75,900(シュガーヒル/林デザイン事務所 TEL:090・4737・1805) ワイドパンツ¥59,400(コール/daf TEL:03・6303・2591) シューズ¥85,800(パラブーツ/パラブーツ 青山店 TEL:03・5766・6688)
(写真右)ヒナタ 2005年3月10日生まれ、大阪府出身。台湾でダンスをスタート。在住していた小学校5年生までの間に、香港アーティストのサポート出演や、現地のダンスバトルで準優勝を果たすなど、キッズダンサーとして活躍。Dリーグ初年度では最年少Dリーガーとして人気を博し、昨季MOST FAV DANCERにノミネート。今年8月、THE JET BOY BANGERZのメンバーとしてメジャーデビュー。
カーディガン¥47,300 トップス¥39,600(共にテンダーパーソン info@tenderperson.com) ワイドパンツ¥59,400(シュタイン/エンケル TEL:03・6812・9897) ベルト¥44,000(セヴシグ/サカス ピーアール TEL:03・6447・2762) グローブ¥39,900(リコール/エスティーム プレス TEL:03・5428・0928) シューズ¥99,000(パラブーツ/パラブーツ 青山店 TEL:03・5766・6688)
平均年齢は23歳! スター候補の揃う人気チーム。二人が所属するチーム、〈SEGA SAMMY LUX〉。2020年、Dリーグ初年度に結成され、国内ダンスバトル大会でも実績を残すCanDooをディレクターに、精鋭12名で編成。昨季にはMOST FAV TEAMにも輝き、人気もピカイチ。勢いあるパフォーマンスで、今シーズンの活躍にも期待!
23‐24SEASON SCHEDULE2023年12/15(金)ROUND.412/28(木)ROUND.5
2024年1/12(金)ROUND.61/28(日)ROUND.72/8(木)ROUND.82/25(日)ROUND.93/10(日)ROUND.103/21(木)ROUND.114/7(日)ROUND.125/3(金)ROUND.135/19(日)ROUND.146/9(日)CHAMPIONSHIP
※『anan』2023年12月6日号より。写真・宮崎健太郎 スタイリスト・井田信之 ヘア&メイク・Reina 取材、文・高木 望
(by anan編集部)