掲載:THE FIRST TIMES

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■「(乾燥気味の木こりの衣装を見て)あとでオイルを塗っていただいて。野球のグローブに塗るオイルがいいと思います(笑)」(亀梨和也)

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映画『怪物の木こり』が12月1日に全国公開。公開日まで残すところあと9日となった11月22日、主演の亀梨和也と共演の菜々緒、そして本作のメガホンを取った三池崇史監督が赤城神社にて大ヒットを祈願するイベントに登壇した。
トークイベント開始前には本作のアイコンとも言える“怪物の木こり”とともに拝殿にて祈祷を実施。厳かな雰囲気のなか、宮司の言葉に耳を傾け、真剣な表情で頭を下げるキャスト・監督たちからは、本作の大ヒットを願う並々ならぬ思いが伝わってきた。

そして、そんな一同の願いに応え、晴れやかなスタートを予感させるかのようなすっきりとした快晴の空のもと、拝殿を背にしたスペースに、祈祷を終えた亀梨・菜々緒・三池監督が登場。

亀梨は「雲ひとつない天気の中でこのような場に立たせていただいて、非常に心地よい気持ちで今日も一日がスタートできると感じています。公開がいよいよ迫ってきたので、引き続き皆さんとの繋がりのなかで、たくさんの方たちに、さらにこの輪を広げられたらと思っています」、菜々緒は「本当に天気に恵まれて、そして皆さんと一緒に祈願できて、これから公開に向けてよりいっそう、たくさんの人に観ていただけるように力を尽くしたいなと思っております」とそれぞれに挨拶をした。

受けたばかりの祈祷について聞かれると、亀梨は「なかなかないシチュエーションですよね。“怪物の木こりどの”と呼ばれてましたからね(笑)。手袋をしてたので(参拝の拍手が)ちゃんと鳴るのかな? と心配でしたが、しっかりと鳴らしてくれていてました。心強かったですよ」と回答し会場を笑わせた。

同じく菜々緒も“木こり”と一緒に祈祷を受けるという状況を楽しんだようで、「どういう風な感じで居ればいいのかな? と思いましたが、滞りなく終わりました」と振り返り、三池は「木こりさんも一緒に玉串を持ったりしまして。手を合わせて、禊を済ませたというか。ヒットへ向けて清らかな身体になったと思います(笑)」と答えると、会場はさらに盛り上がり、この日いちばんの笑いの渦に。

さらに「プロモーションを長くやってきたせいか、だいぶパサパサしている印象がありますね」と監督ならではの目線で“木こり”の状態にも着目すると、すかさず亀梨が「乾燥をされている時期ですからね! あとでオイルを塗っていただいて。野球のグローブに塗るオイルがいいと思います(笑)」とフォローをするなど息の合ったやりとりが止まることなく続く、和気あいあいとした雰囲気のイベントとなった。

そしてこの日を迎えるまでに、スペインでのシッチェス・カタロニア国際ファンタスティック映画祭への渡航をはじめ、東京国際映画祭のレッドカーペットやジャパンプレミア、そしてテレビ番組の収録なども含め数々のプロモーションを精力的に行ってきた手ごたえを聞かれると、亀梨は「取材の場などで、すでに作品を観ていただいた方々から本当にいい言葉をたくさん頂けているので、それは自信に繋がっていますね。僕自身も作品を観て改めて、この作品の持つメッセージの強さや作品自体の力強さを本当に感じているので、たくさんの人たちに届いてほしいなと思います」と自信のコメント。自身のSNSに期待の声が多く届いているという菜々緒も「皆さんに満足してもらえると作品になると思います!」と力強く頷いた。

イベントの翌日の11月23日は、その年の収穫に感謝して新米を神様にお供えし、来年の豊穣を願う行事である「新嘗祭」が全国各地の神社で行われる特別な日。これにちなんで、本作で“収穫したこと”を聞かれた亀梨は「三池監督との出会い、ご縁を頂けたということですね」と回答し、「本当に感謝しています。染谷君もそうですし菜々緒さんもそうですし、監督の作品にこれまで何作も出られている方たちとご一緒させていただくことができました。そして僕自身も今後また呼んでいただけるように、映画を作って良かったなと思っていただけるような、そんな俳優になっていきたいと思います」と今後へ向けての想いも語った。

続いて、菜々緒が「今までにないキャラクターを演じたので、そういうきっかけを頂けたということ」だと答え、「何度もご一緒させて頂いた三池監督とも亀梨さんともまたご一緒させていただいて、さらに成長できた作品になったなと思います」とコメント。そして三池が「一見バイオレンスな作品に見えるかもしれないですが、自分自身この映画で初めて、本当に心が揺れる”優しい作品”を作れたなと思っています。自分にもこういう映画ができるんだ、と実感したというのが収穫ですね」と答え、これまでの魅力を失わずに、よりパワーアップした三池ワールドを展開する本作をアピールした。

さらに翌日は勤労感謝の日ということで、”感謝を伝えたい相手”という話題に話が及ぶと、亀梨は「何をやるにもひとりでは成立しないことだらけですからね。たくさんのスタッフの皆さんの想い、ぬくもりのなかで時間を過ごさせてもらっています」と切り出したうえで、本作の共演者の中では「吉岡さんですね。初日から猿ぐつわをつけて縛られているという、すごくハードなシーンの撮影だったんですよ。吉岡さんに対してあまりそういうイメージがなかったんですが、本当に体当たりでと言いますか。他のキャストの皆さんももちろんですが、ご自身の役を全うしながら、三池組の『怪物の木こり』に対しての熱量を持って現場に立ってくださっていたので本当に刺激をもらえて、感謝です」と撮影を振り返ってキャストの面々に感謝。

菜々緒は、つい先日、亀梨とともに参加したバラエティ番組の撮影後に、セット内で大きな穴に落ちかけたという驚きのエピソードを暴露。「亀梨さんが『危ない!』って言ってくださって、腕も掴んでくださって怪我をしなくて済んだんです。亀梨さんのその声がなければ骨折していたくらい大きな事故になっていたかもしれなかったです。この場を借りて感謝したいです。本当にありがとうございました」と頭を下げると、亀梨も「本当に危なかったよね!」とその時の状況を思い起こしながら、「僕に”怪物級”の力があれば、もっと支えられたんですけどね…」とこぼした。

そしてイベント中盤、それぞれの願い事を書き込んだ“怪物の木こり”特別デザインの絵馬を披露。「ちょっと子どもっぽいんですけど…」と前置きをした三池の願いは「世界が平和になります様に!!」。「大人がそんなことをお願いする事ことか、とも思うんですがいま世界中が大変ですよね。祈らずにはいられないな、という気持ちで書かせて頂きました」と発表。

そして続く菜々緒は「映画『怪物の木こり』怪物級ヒット祈願」と書き込んだ絵馬を披露。「スペインのお客様にも好評だったみたいですし、一度だけでなく二度三度観ていただけるといろんな角度で楽しめる作品になっています!」と期待をのぞかせた。

最後に亀梨の願いは「沢山の方と結ばれます様に!!」。「この映画も人と人との繋がりが大きなテーマでもありますし、僕自身もこれまで結ばれてきたものや今後結んでいくもの、そういうものを非常に考える今日この頃です。僕の人生において大きな分岐点に来ているなと感じています」と語った。

イベント終了後には通常サイズの絵馬にも願いを書き込んで絵馬掛所に結び、改めて成就を祈願した。

イベントの最後には、“来場したマスコミの皆様にも感謝を込めて“というキャスト・監督の粋な計らいにより、「”怪物の木こり”餅つき」を実施。怪物が持つ”斧“の形をした、この日のために用意された特殊な形の杵を持ってフォトセッションを行ったあと、通常の杵に持ち替え、晴れやかな表情で「よいしょ!」の掛け声にあわせて、亀梨、菜々緒、三池監督が盛大に餅をついた。

そして、実際に餅をつく場面では、餅を返す”合いの手“の役割を木こりが行うという予想外のサプライズも。劇中では追う者、追われる者として複雑に入れ替わり、先読み不可能なストーリーを生み出したキャスト陣と”怪物の木こり“だが、この日のイベントでは息ぴったりの様子を披露した。

亀梨は”木こり“との共同作業に触れ「お餅が固くてあまりひっくり返っていなかったけど…」とまさかのダメ出し(笑)。しかし「気持ちは見えましたよね! すごくやる気で!」と”木こり“を慰めると、この日が餅つき自体初体験だったという菜々緒も「木こりさんのお手伝いのおかげで、初めての餅つきすごく楽しかったです!」と目を輝かせた。さらに、この日についた餅は来場したマスコミ関係者にも振る舞われ、会場は最後まで大盛り上がりとなった。

そして登壇者を代表して亀梨が「いよいよもう公開まで10日を切ったところに来ました。たくさんの方たちの心にしっかりと溶け込んでいけるように残りの時間もしっかりと尽くしたいと思いますので、日本のみならず世界中たくさんの方たちとこの作品を通して様々な思いが結ばれて行くことを願っております。どうぞよろしくお願いします」と想いを伝え、キャスト&監督のチームワーク抜群の公開直前イベントは大盛況のうちに幕を閉じた。

映画情報
『怪物の木こり』
12月1日(金)劇場公開

出演:亀梨和也
菜々緒 吉岡里帆
柚希礼音 みのすけ 堀部圭亮 渋川清彦
染谷将太 中村獅童

原作:倉井眉介『怪物の木こり』(宝島社文庫)
監督:三池崇史
脚本:小岩井宏悦
主題歌:SEKAI NO OWARI「深海魚」
製作・配給:ワーナー・ブラザース映画
(C)2023「怪物の木こり」製作委員会

映画『怪物の木こり』作品サイト
kaibutsunokikori.jp