侍ジャパンの万波中正(左)と藤原恭大【写真:中戸川知世】

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カーネクスト アジアプロ野球チャンピオンシップ 2023

 東京ドームで開催されているアジアプロ野球チャンピオンシップは、日本が開幕3連勝。19日の決勝に駒を進めた。最大3人のオーバーエイジ枠を除き、24歳以下または入団3年目以内の選手で構成される今大会。万波中正外野手(日本ハム)、藤原恭大外野手(ロッテ)ら2000年度生まれのスター候補が活躍しているが、そんな2人が認める世代トッププレーヤーがいる。今大会には出場していないが「今一番、抜けている」「先を走っている」と追いつきたい存在だ。

 万波は17日の韓国戦で、1-0の4回に豪快なバックスクリーン弾。2-1の勝利に大きく貢献した。藤原は18日の豪州戦に「1番・左翼」で大会初出場。4打数3安打に四球も2つ選び、トップバッターとしての役割を見事に果たした。

 2人と同じ2000年度生まれの選手は、今大会では森下翔太、小園海斗らが代表入りしている。ただ、藤原が「今一番、抜けていると思う」と評したのは、3月のWBC優勝メンバーになった戸郷翔征(巨人)。決勝の米国戦ではトラウト、ターナーの大物メジャーリーガーから三振を奪い、レギュラーシーズンでも2年連続の12勝をマークしている。

 藤原は「僕もそうですけれど、他の(WBCに)選ばれていないメンバーでも球界を盛り上げられたらいい」と今後に意気込む。万波も戸郷について問われ「素直に凄い。まだまだ先を走っている。僕たちの世代で一番ステップアップしているし、追いつけ追い越せで頑張りたい」と闘志を燃やした。

 万波は今季25本塁打と長打力を発揮。藤原もパ・リーグ2位のマリーンズで自己最多の103試合に出場した。来季の更なる飛躍に繋げるため、ラスト1戦も日の丸のために全力を尽くす。

(THE ANSWER編集部・宮内 宏哉 / Hiroya Miyauchi)