GMO教えてAI株式会社の木内翔大氏
『すべての人にインターネット』という合言葉で事業を行うGMOインターネットグループが、7日の都内で記者会見を開き、完全無料で利用できる生成AIプロンプトポータル『教えて.AI byGMO』の立ち上げを知らせた。

立ち上げた新サービスは、ChatGPTやBardなどの生成AIが、利用者の意図とするところ、優れた結果を出力するために必要な「プロンプト」のポータルサイト。文章生成のための「プロンプト」に特化しており、それが完全無料で利用できる。

運営するのは、設立されたばかりの「GMO教えてAI株式会社」。代表取締役の内田朋宏氏は「全ての人にAIを使いこなしてほしいというビジョンがございます」とあいさつ。「この新会社が新たに提供する新サービスが『教えて.AI』でございます。これは、生成AIから優れたアウトプットを得るために不可欠なプロンプトが集まるポータルサイトです。単なるサービスに留まらず、AI産業に革新的な価値をもたらすプラットフォームとなること、最初の事業として『教えて.AI』の普及、発展に全力を尽くして参ります」と目標を示した。

今の現状を見て「プロンプトをまとめたサイトは、これまで数多く見受けられますが、ユーザーインターフェイスや日本語の利用など、利便性の高いサイトというのは、あまり無かったと感じています。そこで私たちは、出来るだけ多くの人がAIを使いこなせる人材になってもらうために新たなサービスを提供。私どもの『教えて.AI』の場合は、専門的なプロンプトをどなたでも簡単に利用できることを目指します」と宣言を続けた。

新会社には、AI専門家として知られる「株式会社SHIFT AI」の代表取締役・木内翔大氏や「株式会社TALMOOD」代表取締役社長の茶圓将裕氏も参画している。


▼ (左から)木内翔大氏、内田朋宏氏、茶圓将裕氏

新会社設立・新サービス「教えて.AI byGMO」記者発表会にて


▼ 内田朋宏氏



▼ 茶圓将裕氏



▼ 木内翔大氏



木内氏は、AI新時代と呼ばれるものに触れた。「リサーチをかけた結果『利用方法が分からない』という声が多くございました。あくまで、最初の取り組みとして、プロンプト共有ポータルというものを立ち上げました。私が得意とするメディア運営で磨いてきた知見を活かして『教えて.AI』に注入。それを成長させて、これから更なるAI活用を促す提供をイメージしております。そのためには『教えて.AI』に良質なプロンプトを集める必要があります。その良質なプロンプトを集めるために必要なのがユーザーコミュニティだと思っております。前職で得たものやテックメディアを作ってきた知見を活かして、日本一のプロンプト共有のコミュニティを作っていきたいと思います」と力を込めて話した。

「今日もOpenAIの発表があって、GPTの進化は止まらないと感じました」と話し「AIに仕事を奪われると心配や不安の声も上がっていますが、実際のところ、AIを活用できる人とそうでない人の格差が生まれることが現実かなと思います」とコメント。生成AIへの着目がキーポイントだといい、他の登壇者が招かれたトークセッションでも「やらないのは勿体ない」という呼びかけが幾度も飛び交っていた。


▼ 「教えて.AI byGMO」のサービス画面(キャプチャ画像)


▼ 「教えて.AI byGMO」のサービスロゴ


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