文豪も愛した名店『たこ梅』のおでん

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おでん食べたいなぁ…仕事帰り、冷たい風に当たりながら温かい鍋が頭をよぎってしまうと、もうだめだ。
頭の中がおでんに支配され、熱燗と共にそれしか考えられなくなってしまう。食べるなら、やっぱり、とびきり美味しいのが食べたい。

大阪『たこ梅』といえば、関東煮（かんとだき）の名店だ（関東煮とは、関西のおでんのこと）。1884年創業の、日本一古いおでん屋といわれ、池波正太郎や開高健といった数々の美食家に愛されたことでも知られている。

そんな店のおでんを、お取り寄せで気軽に食べることができる。

竹皮の包みを広げると15種のおでんダネと出汁。大根や玉子といった定番12種に加えて、サエズリ（鯨のタン）、コロ（鯨の皮）、鯨のスジが入っているところに、大阪の鯨食文化が感じられる。具材から染み出た旨みをたっぷり含んだ出汁は、家庭では真似のできない伝統の味わいだ。

3人前くらいのボリューム感。温かく、じんわりと身体中に沁み渡る旨さを、ぜひ家族や仲間と。

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※こちらの記事は、関西の食のwebマガジン「あまから手帖Online」がお届けしています。