介護疲れで居眠り運転、集団下校の小学生に突っ込み…そんな事故を防ぐために「今すぐやれること」
ついうっかり、不注意で進路を外れたクルマは、ブロック塀や電柱に衝突したり、田畑へ落ちたり。ときに、通学の生徒らに突っ込む。どうすればいいのか。2つの考え方がある。
A、規則を守れば事故は起こらない。守らない者を取り締まる。事故を起こしたら厳しく処罰する。
B、うっかりや不注意のクルマが進路を外れても、通学の生徒らに簡単に突っ込むことがないよう、ガードレールを設けるなりして物理的に生徒らを守る。
日本ではAが主流だ。Bはマイナーだ。そうして裁判長が言ったのである。
裁判長 「その怒りの矛先を遺族はあなたへ向けるしかない。それをあなたが受け止めるしかない」
裁判長は主流のA派に属するようだ。ところで、この裁判を傍聴したのは、じつは2009年8月だ。当時、ブログ「今井亮一の交通違反バカ一代(いちだい)」に私はこう書いた。
「人間はもともと不注意な生き物。居眠りもすればカーラジオや伝票へ脇見してハンドル操作を誤ることだってある。
そうやって誤ったとき、たちまち5人もの小学生が死傷するという通学環境が、とくにどうとも言われず普通にある日本…そこにこそ問題があるのではないか。
こういう事故は、ある確率でこれからも起こり続けるだろう。起こったら、怒りの矛先を加害者へ向け、厳しく処罰して終わる…」
■「ルールを守れ」で事故はなくならない
ブログにそう書いてから14年が過ぎた。この間、どれほどの小学生が死傷させられたろう。認知症の高齢者が軽自動車で、通学の小学生たちに突っ込む事件もあった。飲酒運転の大型貨物が突っ込む事件もあった。
20代の男性が制限速度(40キロ)の2倍近い速度で乗用車を運転中、「考え事をして」路外へ逸脱しそうになり、ブレーキを踏まないまま右へ左へ急ハンドル、ついに路外の保育園へ突っ込んだという事件を傍聴したこともある。園児の1人は車両の下敷きになって熱いオイルを浴び、顔面はケロイド、両目を失明したという!
その判決は禁錮2年6月(未決勾留日数中60日を刑に算入)だった。軽すぎる? いや、私は言いたい。こんなバカ野郎をたとえ死刑にしたって被害園児はもとに戻らない。失われた命は戻らない。どうすればいいのか。
ついうっかりや不注意な者は、やっぱりどうしてもいる。そこを前提に、クルマが進路を外れても、通学の小学生や保育園などに突っ込まないよう、ガードレールを設けるなりする、それしかないと私は思う。
