エンゼルスの大谷翔平【写真:Getty Images】

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敵地・フィリーズ戦に「3番・DH」で出場

 米大リーグ・エンゼルス大谷翔平投手は30日(日本時間31日)の敵地フィリーズ戦に「3番・DH」で出場し、5回に今季95打点目となる右前適時打を放つなど4打数1安打1打点の活躍。試合も10-8で勝ち、連敗を3で止めた。右肘靭帯の損傷が見つかり、今季は投手としての登板がなくなった中でも出場を続けている。敵ファンからも怪我を気遣うメッセージボードが掲げられる珍光景に、現地実況席も「こういう人はたくさんいるでしょうね」と同調するようなコメントを残している。

 5-6と1点ビハインドの状況だった8回、大谷に続き、4番ドルーリーも四球で歩かされた際に、スタンドの男性は1枚のボードを掲げた。そこに書かれたメッセージは「ヘイ、ショウヘイ 私の靭帯を使って」。26日(同27日)のメッツ戦が行われたシティ・フィールドでもファンから同様のボードが掲げられて話題となったが、フィリーズ本拠地のシチズンズ・バンク・パークでも同じ。怪我が発覚してから1週間が経つが、敵地で大谷への“靭帯提供希望者”が出現する珍現象が続いている。

 米ペンシルベニア州地元局「NBCスポーツ・フィラデルフィア」の中継でも、実況のトム・マッカーシー氏は「このファンは靭帯を提供しようとしていますよ」と伝えると、解説のジョン・クルック氏は「間違いなくこういう人はたくさんいるでしょうね」とファンの思いを代弁。球界の宝を襲ったアクシデントを慮っていた。

(THE ANSWER編集部)