徳川家康最大のピンチ「伊賀越え」を徒歩で再現する総歩行距離130km超えの旅【1日目：四條畷神社～山口城】

2023年7月14日 22時44分

徳川家康が本能寺の変の知らせを聞いて大阪から愛知県の岡崎城まで3日で帰ったという「伊賀越え」を徒歩で再現する旅に出ています。1日目は大阪府四條畷市の四條畷神社から京都府宇治田原町の山口城(別名：宇治田原城)まで移動したので、その過程をまとめてみました。

◆1日目の予定ルート

1日目は四條畷神社を出発し、家康が通ったと伝わる「尊延寺道標」と「草内の渡し場跡」を経由して、家康が宿泊した「山口城(別名：宇治田原城)」まで行きます。

◆スタート地点の四條畷神社へ移動

家康は本能寺の変が発生した際に堺周辺を観光しており、四條畷神社に訪れていた際に信長の死を知ったとされています。そこで、今回の旅は四條畷神社をスタート地点に設定しています。四條畷神社の所在地は以下。今回は電車で四條畷駅まで行き、そこから徒歩で四條畷神社まで移動しました。

駅から四條畷神社本殿に向かう途中の鳥居。

この階段を上れば、すぐに本殿です。

本殿に到着。

四條畷神社には楠木正成の息子である楠木正行がまつられています。

伊賀越えの成功を祈りました。

おみくじを引いてみたところ、まさかの大吉。「旅行」の欄には「吉日を選べ」と記されていますが、きっと今日が吉日に違いありません。

◆尊延寺道標を目指す

四條畷神社を出たら、尊延寺道標を目指して国道163号を伊賀方面へ進みます。

国道163号をしばらく進んだら横道にそれて奈良県道65号線を進みます。

スパムむすびで塩分とカロリーを補給。水分も大体15分に1回くらい補給しています。

尊延寺道標は大阪府枚方市にあります。しかし、実は尊延寺道標ではなく間違えて次の目的地を目指してしまっていたため、いったん京都府京田辺市を経由して尊延寺道標の方向へ戻ることにします。

道中には良い眺めが広がっていました。

歩道のない狭い道を進みます。

ひたすら歩いて、四條畷神社を出てから2時間半で尊延寺道標に到着しました。周囲に寺は見当たらず、道標はセブン-イレブンの駐車場にポツンと立っていました。

道標はピカピカに磨かれています。

1つめの目的地についたので、エネルギーを10秒チャージします。

チャージ完了。10秒どころか2秒くらいでなくなりました。それほどエネルギーを渇望していたということでしょう。

なお、四條畷神社から尊延寺道標までの道程はこんな感じ。移動距離は16.1kmです。

◆草内の渡し場跡を目指す

尊延寺道標から草内の渡し場跡を目指して国道307号を宇治田原方面に進みます。

歩道が整備されており、かなり歩きやすい道でした。とはいえアスファルトの硬さが足に響いて、かかとが段々痛くなってきました。

かかとで着地しないように心掛けつつ進み、尊延寺道標を出発してから1時間半で草内の渡し場跡に到着。

武田家から徳川家に下った穴山梅雪はこの周辺で討死したようです。

背後には木津川が流れています。家康一行はここから木津川を渡し船で渡ったと伝わっています。

尊延寺道標から草内の渡し場跡までの移動距離は7kmでした。

◆山口城を目指す

当然ながら、既に渡し船は運航していません。川を泳いで渡るわけにもいかないので、山城大橋を歩いて渡ります。

前日の雨の影響か、木津川は茶色く濁っていました。

山口城を目指して国道307号をひたすら進みます。

山口城まで残り約7kmなので一気に歩いてしまいたい気持ちもありますが、エネルギー切れで動けなくなると困るのでパンを食べつつ進みます。

道中は工事中の場所もあり、自動車がブンブン通る道の端っこを慎重に歩きました。

歩き続けると、山口城への道案内がひょこっと現れました。あまり目立たない道案内なので、マップを見ながら進まないと見落としそうです。

山口城の周辺には伊賀越えをアピールする旗が大量に掲げられていました。

山口城の案内板。「家康は山口城で1泊した」という説に沿ってルートを組み立てていたのですが。この案内板には「家康は四條畷神社を出た翌日の朝に山口城に到達し、昼食を食べた後に出発した」と記されています。色んな説があるのでしょう。それと、この案内板には「家康は馬に乗っていた」という旨が記されています。なんてこったい。