「トラネキサム酸」なぜいいの? 美容家も再評価する「美白成分」を医師が解説
美白成分といえば「ビタミンC誘導体」や「ハイドロキノン」が有名。そんな中、近年、美容家の間でも再評価されているのが「トラネキサム酸」だ。数ある美容成分の中でも、“毎日のケアで取り入れたい成分”と支持の声があがるほか、SNS上では同成分を配合した化粧水が口コミで大ブームに。定番の成分ながら再評価される「トラネキサム酸」の実力とは。
【写真】すっぴんキレイすぎ…! 田中みな実、愛用スキンケアアイテムも紹介
■肌荒れしやすい人にも使いやすい低刺激の美白成分
「トラネキサム酸」は厚生労働省により美白効果が認められた有効成分のひとつ。市販の基礎化粧品(医薬部外品)に配合されるほか、クリニックなどでは肝斑(かんぱん)やシミ治療の内服薬としても使われている。
主な特徴は「美白ケアと肌荒れ改善」と、レジーナクリニックグループ木村真聡総院長。
「トラネキサム酸は、シミの原因であるメラニン色素の生成を促す因子のひとつ『プラスミン』という物質の働きを抑え、シミの予防効果が期待できます。また、炎症を抑える効果もあるため肝斑やニキビ跡のようなタイプのシミや肌荒れも改善する効果があります。古くから医薬品として止血剤やのどの炎症を抑える薬として使用されていて、安全性の高い成分です」
▼トラネキサム酸の特徴
美白効果:メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぐ
抗炎症効果:肌荒れ・ニキビ跡などの炎症を鎮める
低刺激性:美白有効成分でありながら、肌に優しい成分
美白成分の中でも知名度の高い「ビタミンC誘導体」は肌に塗布すると乾燥しやすくなったり、刺激を感じたりする人もいるが、「トラネキサム酸」は、効果がマイルドで肌に優しいのも魅力という。
「肌荒れしやすい方や他の美白成分がお肌に合わなかった方も使いやすい成分です」
シミやそばかすの肌悩みに気が付くと、即効性のある成分を求める人も少なくないが、美白ケアで大切なのは、毎日の積み重ね。肌負担が少なく続けやすい成分・アイテムを選ぶことが美白への近道になる。こういった側面からも、続けやすい「トラネキサム酸」を毎日のケアに提案する美容通が多いのではないか、と木村医師。
■「美白有効成分はいくつかの成分を併用するのがお勧め」
現在、市販の化粧品に配合される主な美白有効成分は、「トラネキサム酸」を含め下記の5つ。
▼主な美白有効成分とその特徴
・ビタミンC誘導体(シミ予防、できたシミの改善、皮脂抑制)
・アルブチン(シミ予防、低刺激)
・トラネキサム酸(シミ予防、肌荒れ予防、低刺激)
・カモミラET(天然植物由来)
・コウジ酸(シミ・くすみ予防)
「美白有効成分はシミの原因であるメラニン色素の抑え方がそれぞれ異なるため、ひとつの成分のみを使用するのではなく、いくつかの成分を併用するのがお勧めです。トラネキサム酸は肝斑やニキビ跡に有効ですが、自分のシミがどのタイプなのか分からない方は、一度美容皮膚科などで診断を受けると良いでしょう」
最後に、美白成分がビタミンCの10〜100倍とも言われる「ハイドロキノン」は成分が強力な分、肌に刺激が出ることもあるので注意が必要。使用方法を誤ると肌トラブルが起こることも。市販のアイテムを使用する際は、使用方法を守り、最初は目立たない部分で少量から使用。高濃度で取り入れたい場合は、皮膚科や美容クリニックで処方してもらうのがベターと話す。
監修/木村 真聡(きむら まさと)レジーナクリニックグループ総院長
大阪大学医学部を卒業後、同附属病院や一般病院勤務を経て美容皮膚科医として10年以上のキャリアを持つ。2020年5月には、エトワールレジーナクリニック総院長に就任。著書に『すごい美容医療 美容皮膚科医が教える最新美肌術34』(幻冬舎)がある。
【写真】すっぴんキレイすぎ…! 田中みな実、愛用スキンケアアイテムも紹介
■肌荒れしやすい人にも使いやすい低刺激の美白成分
主な特徴は「美白ケアと肌荒れ改善」と、レジーナクリニックグループ木村真聡総院長。
「トラネキサム酸は、シミの原因であるメラニン色素の生成を促す因子のひとつ『プラスミン』という物質の働きを抑え、シミの予防効果が期待できます。また、炎症を抑える効果もあるため肝斑やニキビ跡のようなタイプのシミや肌荒れも改善する効果があります。古くから医薬品として止血剤やのどの炎症を抑える薬として使用されていて、安全性の高い成分です」
▼トラネキサム酸の特徴
美白効果:メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぐ
抗炎症効果:肌荒れ・ニキビ跡などの炎症を鎮める
低刺激性:美白有効成分でありながら、肌に優しい成分
美白成分の中でも知名度の高い「ビタミンC誘導体」は肌に塗布すると乾燥しやすくなったり、刺激を感じたりする人もいるが、「トラネキサム酸」は、効果がマイルドで肌に優しいのも魅力という。
「肌荒れしやすい方や他の美白成分がお肌に合わなかった方も使いやすい成分です」
シミやそばかすの肌悩みに気が付くと、即効性のある成分を求める人も少なくないが、美白ケアで大切なのは、毎日の積み重ね。肌負担が少なく続けやすい成分・アイテムを選ぶことが美白への近道になる。こういった側面からも、続けやすい「トラネキサム酸」を毎日のケアに提案する美容通が多いのではないか、と木村医師。
■「美白有効成分はいくつかの成分を併用するのがお勧め」
現在、市販の化粧品に配合される主な美白有効成分は、「トラネキサム酸」を含め下記の5つ。
▼主な美白有効成分とその特徴
・ビタミンC誘導体(シミ予防、できたシミの改善、皮脂抑制)
・アルブチン(シミ予防、低刺激)
・トラネキサム酸(シミ予防、肌荒れ予防、低刺激)
・カモミラET(天然植物由来)
・コウジ酸(シミ・くすみ予防)
「美白有効成分はシミの原因であるメラニン色素の抑え方がそれぞれ異なるため、ひとつの成分のみを使用するのではなく、いくつかの成分を併用するのがお勧めです。トラネキサム酸は肝斑やニキビ跡に有効ですが、自分のシミがどのタイプなのか分からない方は、一度美容皮膚科などで診断を受けると良いでしょう」
最後に、美白成分がビタミンCの10〜100倍とも言われる「ハイドロキノン」は成分が強力な分、肌に刺激が出ることもあるので注意が必要。使用方法を誤ると肌トラブルが起こることも。市販のアイテムを使用する際は、使用方法を守り、最初は目立たない部分で少量から使用。高濃度で取り入れたい場合は、皮膚科や美容クリニックで処方してもらうのがベターと話す。
監修/木村 真聡(きむら まさと)レジーナクリニックグループ総院長
大阪大学医学部を卒業後、同附属病院や一般病院勤務を経て美容皮膚科医として10年以上のキャリアを持つ。2020年5月には、エトワールレジーナクリニック総院長に就任。著書に『すごい美容医療 美容皮膚科医が教える最新美肌術34』(幻冬舎)がある。