ラグビーコートの基本知識!サイズやライン、器具の名称を知ろう
ラグビー競技場に設置されたフィールドのことを、「ラグビーコート」と言います。
サッカーのグラウンドと同じように見えますが、ラグビーコートならではの特徴があるので基本知識として覚えておくと役立つでしょう。
この記事では、ラグビーコートの種類やサイズ、ラインや器具の名称を紹介します。
ラグビーコートの種類
ラグビーコートの表面の種類として認められているのは、次の5種類です。
芝 砂 土 雪 人工芝人工芝については、ワールドラグビー競技に関する規定第22条に沿ったもののみ認められています。
ラグビーコートのサイズ
ラグビーコートのサイズは、次のように定められています。
区域 最小寸法 最大寸法 フィールドオブプレー 94m 100m インゴール 6m 22m 幅 68m 70mフィールドオブプレーとは、ゴールラインとタッチラインで囲まれた範囲のことで、実際にプレーをする場所を指しています。
インゴールとは、ゴールラインとデッドボールラインに囲まれた部分で、相手チーム側のインゴール内の地面にボールをつけるとトライ成功となります。
ラインの位置については次の章で詳しく解説します。
ラグビーコートのライン
ラグビーコートには、複数のラインが引かれています。
ラグビーコートに引かれている「実線」の種類・名称は以下の通りです。
名称 位置 デッドボールライン コートの両端にあるゴールラインと平行に引かれた実線 タッチインゴールライン タッチラインの延長線上、ゴールラインとデッドボールラインを直角に結ぶ実線 ゴールライン フィールドオブプレーとインプレーを仕切る実線 22mライン ゴールラインから22mの地点に引かれた実線 ハーフウェイライン コートの真ん中、ゴールラインと平行に引かれた実線 タッチライン 両ゴールラインを直角に結ぶ実線また、ラグビーコートに引かれている「破線」の種類・名称は以下の通りです。
名称 位置 5mライン 各タッチラインから5mの地点に平行に引かれた破線 15mライン 各タッチラインから15mの地点に平行に引かれた破線 10mライン ハーフウェイラインの両側から10mの地点に平行に引かれた破線このほかに、「各ゴールラインから5mの地点に平行に引かれた破線」があります。
この破線に名称はありませんが、このラインよりもゴールライン側で反則が起きたときやプレーが中断したときは、この破線上からプレーを再開します。
ラグビーコート上にある器具の名称
続いては、ラグビーコート上にある器具について、名称や設置場所のルールを解説します。
ゴールポスト
ラグビーのゴールポストはH型で、ゴールライン上に設置されています。
ゴールポストのサイズには、高さ3.4m以上、横幅5.6m、地面からクロスバー上端部までの高さ3mという規定があります。
クロスバー
クロスバーとは、ゴールポストに渡されている横向きの柱のことです。
ラグビーでは、ゴールポストの内側かつクロスバーの上をボールが通過した場合に得点が入ります。
ゴールポストの内側でも、クロスバーの下をボールが通過した場合は得点になりません。
フラッグポスト
フラッグポストとは、ラグビーのコート内に立てられている、高さ1.2m以上で先端に旗が付いた柱のことを指します。
フラッグポストは、ラグビーコート内に14ヶ所設置されています。具体的な設置場所は次の通りです。
設置場所 本数 タッチインゴールラインとゴールラインが交わる地点 各1本(計4本) タッチインゴールラインとデッドボールラインが交わる地点 各1本(計4本) 両側にある22mラインおよびハーフウェイラインに沿って、タッチラインの外側2mの各地点 各1本(計6本)日本国内にある有名なラグビー場を紹介
ラグビーコートの基本を押さえたら、実際にラグビー場に足を運んで試合観戦を楽しんでみてはいかがでしょうか。
ここでは、日本国内にある有名なラグビー場をいくつか紹介します。
月寒屋外競技場(ラグビー場)(北海道)
月寒屋外競技場は、北海道札幌市にあるラグビー場です。
大学・社会人ラグビーや国際試合などトップレベルの試合が毎年行われていて、平成元年には国内大会のラグビー競技におけるメイン会場にも選出されました。
秩父宮ラグビー場(東京都)
秩父宮ラグビー場は、東京都港区の明治神宮外苑内にあるラグビー専用の競技場です。
大学生や社会人チームの公式戦などが行われる有名なラグビー場で、日本代表による国際試合が開催されることもあります。
熊谷ラグビー場(埼玉県)
熊谷ラグビー場は、埼玉県熊谷市にあるラグビー場です。
熊谷スポーツ文化公園内にあり、2019年には国際大会の会場として使用されました。
パロマ瑞穂ラグビー場(愛知県)
パロマ瑞穂ラグビー場は、愛知県名古屋市にあるラグビー場です。
本格的なラグビー場で、トップリーグの試合や大学ラグビー部のリーグ戦などが開催されます。
東大阪市花園ラグビー場(大阪府)
大阪府東大阪市にある東大阪市花園ラグビー場は、日本初のラグビー専用スタジアムとして1929年に開場しました。
100回以上の歴史がある高校生の全国大会の会場としても知られ、通称「花園」と呼ばれています。
また、2019年には国際大会の会場としても使用されました。
ラグビーコートの特徴を知って試合を楽しもう
ラグビーコートには、表面の種類やサイズ、ラインなどに規定があり、ゴールポストやフラッグポストなどの器具が設置されています。
それぞれの名称や役割などを正しく理解しておくと、プレーも観戦もより楽しむことができるでしょう。
また、実際にラグビーを観戦しに、日本国内の有名な競技場へ足を運んでみてはいかがでしょうか。