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平然と驚異的なスタッツを残す大谷。圧巻の数字の数々のなかで特筆すべきは――。(C)Getty Images

 日進月歩で進化を続ける大谷翔平(エンゼルス)。投打で異次元の活躍を続け、娯楽が尽きない男は、6月に入ってから勢いを増している。

 投打ともにハイレベルなクオリティーを示してはいる。だが、現在、とくに圧巻なのは「打者・大谷」だろう。かねてから「ミスター・ジューン」(6月男)と称されてきた男らしく6月に入ってからはすこぶる好調なのだ。

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 6月12日(現地)からの4連戦で対峙したレンジャーズを率いる名将ブルース・ボウチーをして「彼のようなユニコーンを超える選手なんていないよ。オオタニが投打両方でやっていることがとにかく驚異的だ」(米紙『Dallas Morning news』より)と評する今の大谷の凄みは、何よりも数字が指し示している。以下は、今月に入ってからの大谷の主な打撃スタッツだ。

打率:.423
安打:22
打点:14
本塁打:6
盗塁:3
出塁率:.500
長打率:.904
OPS:1.404
ISO(長打率から打率を引いた数値):.481

 インコースへのボールは容易くスタンドまではじき返し、苦手としていた外角へのボールも見極める。今の大谷は打率に表れているように凡打も少なく、とにかく打席内での内容が優れている。実際に対戦しなくていけない相手バッテリーにとってこれほど厄介な打者はいないだろう。

 そして、今の打者・大谷の特筆すべき点として挙げておきたいのは、チームへの貢献度の高さだ。それを物語るのが「WRC+」という指標だ。

 WRC+は1打席当たりに打者がリーグ平均(100)に対し、どれだけ得点を産み出したかを表す指標で、150以上であれば「一流クラス」と考えられているのだが、今月の大谷はなんと「271」。文字通り桁違いのスタッツを叩き出しているのである。現在のエンゼルス打線が大谷を柱として回っていると言っても過言ではない。

 打者としてMVP級のポテンシャルを発揮し続けている大谷。いまや世界を興奮させる暴れっぷりに興味は尽きない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]