エクアドル、ロスリオス州ババオヨで9日、通夜の最中に棺から音が聞こえ、亡くなったはずの76歳の女性が息をしているのが確認された(画像は『The Gardian 2023年6月13日付「‘Dead’ woman bangs on coffin during her own wake in Ecuador」(Photograph: Ecuador Comunicación)』のスクリーンショット)

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エクアドルで今月9日、通夜に参列していた人々が棺の中から聞こえる奇妙な音に気付いた。そして棺を覗くと、亡くなったはずの女性が息をしていることが判明し、保健省が調査に乗り出した。米ニュースメディア『CBS News』などが伝えた。

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エクアドル、ロスリオス州ババオヨのマーティン・イカザ病院(Martin Icaza Hospital)で9日、元看護師のベラ・モントヤさん(Bella Montoya、76)が死亡宣告を受けた。

ベラさんは午前9時頃、意識不明の状態で同病院に緊急搬送され、息子のジルベルト・バルベランさん(Gilbert Balberán)はその日の正午頃、医師から母の死を知らされたという。

ベラさんは脳梗塞を起こし、心肺停止状態に陥ったそうで、医師が蘇生処置を行ったものの反応がなく、家族は死亡証明書まで渡されていた。

こうして遺体は葬儀場に運ばれ、通夜が始まって約5時間後のこと。参列者は棺の中から奇妙な音がすることに気付いた。

ジルベルトさんは「その音にみんなが震え上がった」と当時のことを振り返り、このように述べた。

「通夜には約20人が参列していたのですが、棺から音が聞こえたのです。それは布に包まれていた母が棺を叩く音で、私たちは近付いて覗いてみると、母が喘ぐように息をしていたのです。」

なお当時の様子はカメラが捉えており、動画では荒い息遣いのベラさんを2人の男性が見守っている様子が確認できる。ベラさんはその後、担架に載せられ、死亡宣告を受けた病院に救急車で搬送されており、現在も集中治療室でケアを受けている。

ちなみに一部のメディアは「親戚が遺体の服の着替えをしようと棺を開けた際、ベラさんが息をしていることに気付いたようだ」と報じているが、事態を重く見た保健省は委員会を立ち上げ、調査を開始しているという。

ジルベルトさんは「母には人工呼吸器が装着され、心臓の状態は安定しています。また手をつねると反応し、医師からは良い兆候だと言われています」と現状について語り、「これは神様が起こした奇跡。今は少しずつ、何が起こったのかが分かり始めたところで、私は母の健康が回復するのを祈るだけ。母には生きて、私のそばにいて欲しいと思っています」と明かしている。

画像は『The Guardian 2023年6月13日付「‘Dead’ woman bangs on coffin during her own wake in Ecuador」(Photograph: Ecuador Comunicación)』『New York Post 2023年6月12日付「‘Dead’ woman wakes in coffin at her own funeral: ‘Miracle from God’」(Jam Press Vid)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)