事業化から3年目の「工事開始」です。

渋滞多発の南北道路に高架橋


混雑する野殿西町交差点(画像:国土交通省)。

 国土交通省 岡山国道事務所は2023年5月12日(金)、岡山市内で事業中の国道180号「岡山西バイパス」について、側道のみになっている西長瀬〜楢津区間の高架橋の建設工事に着手すると発表しました。起工式は6月11日です。

 この道路は、岡山市街地を郊外にバイパスする「岡山環状道路」の一部です。岡山港周辺と国道2号〜吉備インター手前までが「側道」として暫定開通済み。吉備インターへの直結を果たす「総社・一宮バイパス」の工区は2025年春の開通めどとなっています。また南側の大樋橋西交差点では、ことし2月に国道2号が立体化し、交通量の大幅緩和が実現しています。

 当工区は、その「側道だけ」の開通区間のうち、JR山陽本線と山陽新幹線、JR吉備線をまたぐ、西長瀬〜楢津(国道180号現道)の3.5km区間です。貴重な南北軸の道路のひとつであり、1日2万台にも達し、朝夕を中心に激しい渋滞が発生します。

 4車線高架で「野殿西町」など交差点をスルーし、渋滞解消を図ります。2020年に事業化を果たし、測量設計を経ていよいよ実際の工事に入っていきます。