ウクライナ 独自開発の最新戦車「オプロート」を量産へ 大規模攻勢への下準備か?
東南アジアにも導入国が存在します。
国防大臣自ら試乗し、発注を決定
ウクライナ国防省は2023年5月12日、国産戦車「オプロート」を国内企業ウクロボロンプロムに発注すると発表しました。
「オプロート」は、既存のT-80UD戦車をベースにウクライナが開発した重量50t超の主力戦車です。何度も改良が加えられているため、いくつかのモデルが存在し、主砲だけ見てもロシア規格の125mm滑腔砲とNATO規格の120mm滑腔砲の2種類が存在します。
ロシアによるウクライナ侵攻前の2021年8月にキーウで行われた独立30周年記念式典でパレードするBM「オプロート」戦車(画像:ウクライナ国防省)。
このたびウクライナ国防省が発注するモデルは、アップデート化されたBM「オプロート」と呼ばれるタイプのようで、このタイプは2021年2月に数両が調達され国内パレードに姿を見せているほか、すでにロシア軍との戦いにも投入されている模様です。
BM「オプロート」の外観上の特徴は、砲塔上面に大型の旋回式視察装置(パノラマサイト)を装備している点です。
ウクライナ国防省の説明では、オレクシー・レズニコフ国防大臣がハルキウを視察した際、BM「オプロート」戦車に試乗したそうで、そこで記者団に対し発注を決めたと語ったとしています。
なお、「オプロート」は母国ウクライナ以外では唯一タイが採用しており、約50両を運用しています。