いよいよ神戸空港に国際線が発着へ。

旅客施設を1階に集約 2階には展望デッキも

 神戸市は2023年5月10日、神戸空港新ターミナルの整備事業者を竹中工務店・湊建設工業・TC神鋼不動産建設・梓設計グループに決定し、施設の概要を公表しました。


神戸空港。現在はスカイマークが主に利用(乗りものニュース編集部撮影)。

 神戸空港は、将来の航空需要拡大を見据え、2025年に国際チャーター便の運用や国内線発着枠拡大を予定しています。今回整備する「国内・国際線一体型」の新ターミナルは、2025年3月末の供用開始を目指します。

 新ターミナルは2階建てで、延べ床面積約1万4600平方メートル。「海に浮かび、森を感じる」がコンセプトで、敷地全体に緑を設けるとしています。出発・到着ロビーや保安検査場、CIQ(入管・税関)エリアなど、旅客機能を1階に集約して利用者がわかりやすい施設にするといいます。2階には神戸の市街地や六甲山、明石海峡大橋を望める展望デッキを設ける計画です。
 
 関西経済連合会や自治体で構成する「関西3空港懇談会」が2022年に取りまとめた合意では、神戸空港について、2030年を目途に国際線の発着を認めるとしています。