表参道駅前「北青山三丁目」大型開発が本格化 都心の昭和地帯″都営アパート″跡地に高層ビル
外苑前駅と表参道駅の間に超高層ビル計画。
「北青山三丁目地区」再開発が本格化へ
東京メトロ表参道駅からほど近い場所で「旧青山北町アパート」跡地などを再開発する「北青山三丁目地区」の開発が本格化しそうです。
銀座線の車両(画像:写真AC)。
2023年4月10日、事業主体となる都市再生機構(UR)が再開発の実現に向け、民間事業者のノウハウを活用すべく事業パートナーを募集すると発表。今後、2029年度の竣工を目指し、再開発に向けた動きが本格化するとみられます。
計画地は、東京メトロ銀座線の外苑前駅と表参道駅の間にある約2.9ヘクタール。もともとここには「青山北町都営アパート」がありました。昭和30年代前半から整備され、2021年に解体されるまで、都心の真ん中にあって昭和そのままの風景が残されていた区画でした。
事業では、地上38階地下2階建て高さ約180メートル、延床面積約17万9500平方メートルの「B-1棟」と、地上3階地下2階建て延床面積約2000平方メートルの「B-2棟」を整備。再開発ビルには事務所、商業、宿泊施設、公共施設などが入る見込みです。
同地区は、都営住宅建替えによって創出される都有地と青山通り沿道を一体的に整備することで、青山通り沿道の耐震化、文化・流行の発信拠点を形成することを目指しています。地方公共団体や民間デベロッパー、個人など様々立場の地権者が存在することから、公的な機関である都市再生機構が事業を推進しています。