京急川崎〜横浜は「値上げ免除」扱いとなります。

羽田〜成田で80円割引だった「空港連絡特殊割引」廃止


京急電鉄の車両(2017年4月、草町義和撮影)。

 京浜急行電鉄は2023年5月10日(水)、運賃改定にともなう新たな料金制度について発表しました。実施は10月1日からです。

 京急では10月から普通運賃で平均10.7%の値上げとなります。値上げ幅は遠距離ほど小さくなり、近くと遠くの運賃差がややマイルドになります。

 今回の発表ではさらに、「空港連絡特殊割引」が廃止されます。これは、羽田空港から都営・京成へ乗り入れする場合、3社をまたいで運賃が積み上がることから、負担軽減のために「50〜80円」の割引をしていたものです。

 廃止の背景について京急は、2019年10月に空港線を通る場合の「加算運賃」が170円から50円に引き下げられ、そもそも負担が小さくなっていたことを挙げています。

 あわせて、品川〜横浜間の各駅で運賃が特別に安く設定されていた「特定運賃」は、値下げ幅が大きくなり、運賃値上げが「0円〜10円」で済むようになっています。たとえば京急川崎〜横浜のきっぷは、本来240円から270円に値上げとなるところが、240円のまま。品川〜横浜では、本来310円から350円となるところが、320円になります。なおICカード運賃は、端数の運賃だったのが、10円単位に切り上げとなります。

 その他京急では、小児運賃を一律75円にする制度も開始するとしています。