物価高が続きます。これからの暮らしを見据えて、なるべくお金を使わない暮らしを実践したいもの。アラフィフの夫婦ふたりで暮らすミニマリストのブロガー・本多めぐさんが、「簡単にお金を使わないコツ」について教えてくれました。

アラフィフ夫婦の小さな節約。お金を使わないコツは「代案」をもつこと

物価が高騰し、電気代が上がったりと家計にマイナスな話題が多い最近。そんなとき、簡単にお金を使わない「守りの知識」が必要です。
自分は、節約のために「買う前にいろんな選択肢を考えてみること」が大切だと思っています。
必要なものができたらすぐに「買う」、高くてもそのまま「買う」というのは、賢くありません。そもそも買わずに家にあるものですむかもしれないのです。
今日は、家計を助ける3つのアイデアをご紹介します。

【写真】安く買える野菜も増えています

 

●1:代替品をうまく使おう

ものを買う前に、家にあるもので代わりになるものがないか探してみましょう。
たとえば、入学式に着る服がないと思ったら、手持ちのスーツにコサージュをつけて華やかにするなどの方法があります。

私の例ですが、結婚式に着ていく服に困ったとき、友人に相談したら「シンプルな服に目立つアクセサリーをつければ華やかになるよ」とアドバイスをもらいました。手もちの黒いスーツに、友人に借りたチョーカーをたして結婚式に行ったことがあります。結果、新しい服を買わなくても大丈夫でした。結婚式のご祝儀だけでも予定外の出費ですので、このアイデアはありがたかったです。

また、料理するとき、レシピ通りの材料がなくても、家にある食材や調味料でアレンジすると出費が抑えられます。あまり料理をしない人ほど、レシピ通りの食材をすべてそろえがち。しかし、家庭料理なんだから、完璧にレシピを再現しなくてもよいと思っています。

料理の経験豊富なアラフィフ世代なら、たりない材料をほかのもので変えるといったアレンジは得意かと思います。とはいえ、料理を考えるのも面倒なときがありますね。
そんなときは、実践している方も多いかと思いますが、自宅にある食材からレシピを検索すると便利。たとえばキャベツと鶏肉が冷蔵庫にあるなら、「キャベツ 鶏肉 レシピ」と検索することで、2つの食材を使えるレシピだけを探せます。

調味料については、めったに使わない調味料をそろえると使いきれずに無駄になりがち。たとえばたまに食べたくなる中華料理は市販の○○の素を使うとか、総菜を買うなどして、一からつくらないのも手です。

掃除用品にも代替品が使えます。市販の洗剤がないときでも、重曹や酢を使うことで代用できますね。100円ショップでも重曹は売られていますので常備すると便利です。
また、使い終わったストッキングで高い所のホコリを取ったり、古い布を切ってウエスにしてふき掃除に使うというのも、普段から実践したいテク。ものを最後まで使いきると、無駄にしなかったという満足感も得られます。

●2:おトクに手に入れる方法を探そう

欲しい商品やサービスがあるとき、もっと安く手に入れる方法を探しましょう。ネットショップを比較したり、フリマアプリで中古品を見つけたりと、いろいろな節約方法があります。もしかすると、いつものネットショップでポイントを貯めるよりも、別のショップで買った方がおトクだった…なんて発見も。

家電や家具を買うとき、新品より中古品をチェックしてみましょう。リサイクルショップやフリマアプリで必要なアイテムが見つかるかも。中古品でも十分使えるものが多いですし、お値段も手ごろです。

衣類や靴を買うときは、シーズンオフのセールがおすすめ。夏物や冬物はシーズン終わりに値下げされることが多いので、タイミングを見計らって購入すると節約できます。

食材の節約も大切です。スーパーの特売日やクーポンを利用するだけでなく、地元の直売所で新鮮で安い野菜や果物が手に入ります。
最近は、スーパーの野菜売り場などで、規格外の野菜の取り扱いが増えました。「訳あり野菜」は楽天などネット通販でも人気ですので、探してみてはいかがでしょう。

●3:レンタルも検討してみよう

レンタルできるものがあるかどうかチェックしましょう。
たとえばキャンプ道具は一式そろえると高いですよね。使い続けるかわからない高額なものは、まず一度レンタルで試すことがおすすめです。趣味の道具も、最初にお金がかかるものは、レンタルしたり友人に借りるなど、お金をかけないほうが安全です。

私はヨガを15年ほど続けています。ヨガに必要なものはヨガマットとヨガウェアくらいで必要なアイテムは少なめ。ですが、なるべくお金をかけたくないので、ヨガマットは最初はスタジオのレンタルですませて、しばらくしてから自宅用のマットを購入しました。ヨガウェアはいまだに持っていません。Tシャツとレギンスなどの普段着で代用できるからです。

通勤着やブランドバッグなどもレンタルし、気軽にお試しする人が増えています。
流行のファッションを次々に買って飽きて着なくなるくらいなら、洋服のサブスクで旬のときに身に着けて返却した方がコスパがいいかもしれません。「プロにスタイリングしてもらう」というラクさも魅力ですね。

そのほかに、自家用車がない場合、クルマをあまり使わないご家庭では、カーシェアリングサービスが便利です。クルマの維持費や保険料、税金、駐車場代を考慮すると、必要なときだけレンタカーやカーシェアを利用するほうが経済的です。

また、旅行に行く際には、旅先で自転車を借りることもおすすめ。自転車で観光すれば、交通費を節約するだけでなく、健康的な旅行を楽しむことができます。
私の住む北海道札幌市には、いたるところにレンタル自転車が置いてあります。ちょっとした移動に便利で公共交通より安いので、市民も活用しています。

ほかにも、自宅で映画や音楽を楽しむ場合、毎回購入するよりも、Amazonプライムなどストリーミングサービスを利用することでコストを抑えられます。
また、書籍や雑誌の購入を控えたい場合は、図書館を活用することがおすすめ。必要なものがそろっている場所に足を運ぶだけで、出費を減らすことができます。

このように、代替案をうまく活用すれば家計を助けることができます。困ったら「買う」の前に、ほかの方法を検討してみては。値上げや増税で厳しいこの時代を乗りきるヒントになれば幸いです。