年を重ねるごとに、ライフスタイルは変わっていくもの。50代になり暮らし方が変わりより楽しくなったという、整理収納アドバイザーの大木聖美さんに、1日の時間割を教えてもらいました。

50代になって体と心の疲れを最小限にするように

52歳の大木聖美さんは、長男が成人し、以前とは暮らし方が変わってきたと話します。

「40代の頃は、あるものを上手に収納したり、やるべき家事をラクにする工夫が、暮らしの豊かさにつながりました。50代の今は、子育ては一段落。これまで当たり前にしていたことも、やる必要がなくなっていたり、年齢を重ねて続けるのがしんどくなっていたりすることに気づきました」

 

●肩の力を抜き、マイペースで楽しむ余裕を

そこで、暮らしを見直し、よりシンプルに削ぎ落とすことに。

「たとえば、外出時のつくりおきをやめて各自にまかせたり、調味料のつめ替えをやめたんですが、なにも困らなかったんですよね」

一方で、暮らしをシンプルにしたことで、気持ちも体もラクになり、これまでできなかったことに挑戦する余裕もできたそう。

「気になっていたセイロを使ってみたら、時短につながるなど、気づきも多いんです。これまで以上に自分のペースを大切にしながら、毎日を楽しみたいですね」

大木さんの暮らしヒストリー

大木さんの40代・50代の暮らしの変化を聞きました。

●40代:収納は隙間なく!工夫とアイデアで乗りきる

仕事に子育てに、日々たくさんのやるべきことがあるので、それをいかに乗りきるかが最大の関心事。ラクにこなすための工夫や、効率的な収納で暮らしを豊かに。

●50代:行動も考え方もムダを削ぎ落としてよりシンプルに

子育てが一段落し、これまで当然と思っていたことを削ぎ落としてシンプルにしたら、肩の力を抜けるように。その分これまでできなかったことに挑戦する余裕も。

大木さんの1日の「時間割」

毎日のスケジュールは、50代になって変化。夫婦2人で過ごす時間も増えました。

【1日のタイムスケジュール】

5:40〜 起床、お弁当づくり
6:00〜 朝食づくり、朝食、新聞を読む
7:30〜 掃除、洗濯
8:30〜 仕事
18:00〜 ウオーキング、近所へ買い物
18:30〜 夕食づくり
19:30〜 夫婦で夕食
20:00〜 自分時間、夫婦の時間
22:00〜 子ども帰宅、子どもの夕食準備、家族だんらん
23:00〜 入浴
24:00〜 就寝

●5:40〜 お弁当のおかずづくりはフライパンひとつで完成

二男のお弁当はメニューを定番化。「1つのフライパンで順番に卵焼き、野菜炒め、肉か魚の焼いたものと決めています」。これなら迷うことなく、朝食の準備と合わせ30分で完成。

●6:00〜 朝食はフルーツ3種が定番

朝食は大きめおにぎりと、ビタミンたっぷりのフルーツ。「昔は手軽なバナナがお決まりでしたが、最近はリンゴやキウイなど、皮をむく果物を出す余裕ができました」

●7:30〜 無理のない姿勢でササッとホコリ掃除

ロングタイプのハンディワイパーで、高いところから、足元のすみまで、立ったままホコリ取り。

「先の角度を変えられるので、あらゆる場所のホコリをサッと取れてラクちんです」

●18:00〜 ウオーキングも兼ねて近所で買い物

夕方には、運動不足解消も兼ねて近所に買い物に。「最近は夫婦で一緒に散歩がてら行くことも多くなりました。宅配も利用しているので、その日必要なものを少し買う程度です」

●19:30〜 夫婦だけで夕食&テレビを観ながら会話

以前は家族みんなで食卓を囲んでいましたが、最近は夫婦2人の夕食が増加。「食後は、クイズ番組や大河ドラマを一緒に観ながら雑談を楽しんでいます」

夫婦で共通の推し活を楽しむように

鎌倉を舞台とした大河ドラマにハマり、夫婦で推し活。

「身近だった鎌倉やその周辺の歴史を深く知る機会にもなり、休日にはロケ地巡りを楽しんでいます」