フランス料理のシェフから家政婦に転身し、気軽でおいしい家庭料理レシピが大人気のタサン志麻さん。

そんな志麻さんのレシピには、いつもの料理が簡単においしくなる工夫が満載! 今回のレッスンテーマは「ハンバーグ」です。

タサン志麻さんの「ハンバーグ」レシピ。ふんわりおいしくつくる4つのコツ

大人も子どもも大好きなハンバーグ。おうちでつくると、なぜかいまひとつ…なんてことはありませんか? 定番のハンバーグにも、おいしくつくるために大切なポイントがたくさんあると志麻さんは話します。

「ひき肉は糸を引くぐらい練るのが大切。しっかり練るほど肉同士がなめらかにくっつき、やわらかな一体感が生まれます。よく練らないまま肉だねを丸めてしまうと、ポロポロした状態になってふんわりした食感が出せません。しかも、火を入れたときに割れやすくなってしまうんです」

志麻さんに、おいしいハンバーグをつくるためのポイントを詳しく教えてもらいました。

 

<ポイント1>ひき肉は冷蔵庫から出したてのものを

ひき肉は冷蔵庫から出したてのものを使ってください。室温に戻ったものは、脂が溶け出て練りにくく、食べたときも脂っぽくなります。また、ハンバーグを焼いてるときに出てきた脂はうま味たっぷりなので、完全にふき取らなくてOK! 吸い取る程度で。

<ポイント2>しっかり練る

練るときは、手のひらのつけ根を使ってグッと押し込むように、体重をかけるのが手早く粘りを出すコツ。ひき肉の粒ひとつひとつをつぶすような感覚です。

加えて大切なのは、最初は肉と少しの調味料だけで練ること。早いうちから野菜などの具材を入れてしまうと、余分な水けが出てしまうので、粘りが出しづらいのです。

<ポイント3>表面をなめらかに成形

成形のポイントは、空気を抜きつつ表面をなめらかにすること。焼いている途中でひび割れして肉汁が漏れ出るのを防げます。

<ポイント4>両面にしっかり焼き色をつける

両面にしっかり焼き色をつけるのが、肉汁を逃さないコツ。あとは蒸し焼きで中まで火をとおします。

●ハンバーグ

【材料(4人分)】

合いびき肉 500g
タマネギ(みじん切り) 1/2個
ピーマン 2個
A[パン粉、牛乳各大さじ4 卵1個 塩適量(肉の重量の0.8%を目安に) コショウ少し サラダ油大さじ1]
B[トマトケチャップ大さじ4 中濃ソース大さじ3]
つけ合わせ野菜(トマト、ベビーリーフなど) 適量

【つくり方】

(1) タマネギはラップに包んで電子レンジ(600W)で1分30秒〜2分、透きとおるまで加熱し、冷ましておく。ピーマンはヘタと種を除き、1cm角に切る。

(2) ボウルにひき肉とAを入れ、糸が引くくらい粘りが出るまでしっかり練る。

(3) (1)を加えて全体をさっと混ぜ、1/4量ずつ丸める。両手でキャッチボールをするようにして空気を抜き、楕円形にまとめる。

(4) フライパンにサラダ油を熱し、(3)を並べ入れ、強火にして焼く。焼き色がついたら裏返してさらに1分ほど焼き、フタをして弱火で5分蒸し焼きにする。竹串を刺し、透明な汁が出てきたら焼き上がり。

(5) いったん火を止め、フライパンを傾けて余分な脂をペーパータオルでふき取る。Bを加えて中火にし、ハンバーグでソースと脂を混ぜ、ハンバーグにからめながらソースをひと煮立ちさせる。器に盛り、つけ合わせの野菜を添える。

 

おかずをつくりおきする際は、清潔な保存容器に入れて保存してください。保存状態によっては傷みやすくなることもあるので、保存期間内であっても早めに食べるようにしましょう

各レシピに表記されているカロリーは、とくに指定がない限りすべて1人分です

計量単位は1カップ=200ml、大さじ1=15ml、小さじ1=5ml、1合=180mlです

電子レンジの加熱時間は600Wを基準にしています。500Wの場合は1.2倍、700Wの場合は0.8倍を目安に加減してください。機種によって多少差があります

電子レンジやオーブントースターで加熱する際は、付属の説明書に従って、高温に耐えられる耐熱ガラスの皿やボウルなどを使用してください

タサン志麻さんの「オンライン料理レッスン2」開催が決定!

●内容●イベント開催日時(開演時間&終演時間)●アーカイブ配信

2023/4/22(土)15:30〜5月7日(日)23:30

●チケットの金額

『志麻さんのベストレシピ 料理のきほん編』では、「これだけは覚えておいてほしい」という志麻流“おいしい”をつくる20のルールを紹介しています。

また、現在発売中の『à table SHIMA vol.04 春号』(扶桑社刊)では、タサン家のデイリーごはんレシピをたっぷり掲載。定番料理やフランス人も大好きなジャガイモレシピ、新タマネギやアスパラを使った春レシピなど、楽しい特集が盛りだくさんです。